「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

今夜も『Mash』と『裏路地』へ!『Paul Is Live!大きな声で、ポォルゥ~!』(ポール1)『グラストンベリー・フェス2022』

2024-10-11 20:03:01 | 編集長「MASH」懇親の裏筆『今夜もMashと裏路地へ!』

さあ、始まった!
今夜も『Mash』と『裏路地』へ!
 ~魅惑のロック裏音源セレクション~
その『スペシャル版』がコレ!

『Paul Is Live! 大きな声で、ポォルゥ~!』

そう!
『ポール・マッカートニーのLive音源や映像でポールに迫る!』
その栄えある第一回に俺が選んだ公演は

『グラストンベリー・フェス2022』
(2022年6月25日 England)

先日も少し触れたが
(まだお読みでない人はバックナンバーをどうぞ ↓ )

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/cc31525c9957f4dcfa17c6dbef96c707

ココではよりツッコンで専門的に進めて行く!

まずこのイギリス最大の音楽フェスのトリで出たのだが、
2022年に行われた北米ツアー
『Got Back』の『総仕上げ』
と言える内容であり
「御年80歳とは思えない・・・」
そんな全力ライブには頭が下がる思いだ!

映像を見る俺は彼が出てきた瞬間から
『大きな声でポォルゥ~と叫んでしまう始末』
当然でR!
ポールなのだから!

さてコチラ、本国では『BBC TVが生放送』をしており、
流出映像はソチラからの物が基本となっているのだが、
どうも流失映像ではサウンド・バランスが悪く聴こえ
(俺だけかもしれないが・・・)
納得のいかん俺は
『マニアがリマスターした音源』
をも入手して、このレビューに臨んだ!

「ムムッ、ポールの声もシッカリ出ているし、バンドも好調だ!」

とにかく近年のライブに接する時には
「声の好不調が激しいポール」
という予備知識を知っておく必要があるのよ!

コレは
「年齢もあり、仕方のない事」
だと思う俺だが、
『良しとしない人も居る』
のだろう。
まあ、
『俺は良しとする人』
というコトで話を進める。

だって、そーだろ?
『2時間半オーバー、照明で熱くなったステージ上で歌い、楽器を弾くことがどれだけ大変なことか・・・』
知っているからね。

話をライブに戻す。

無数に立てられたフラッグが舞う会場
いつものグラストンベリーの光景が広がり
否応無しに、心が躍る。

先ずは『SetList』を確認してくれ!

1.Can't buy me love 2.Junior's farm 3.Letting go 4.Got to get you into my life
5.Come on to me 6.Let me roll it/Foxy lady 7.Getting better 8.Let 'em in
9.My valentine 10.Ninteen hundred and eighty five 11.Maybe I'm amazed
12.I've just seen a face 13.In spite of all the danger 14.Lovw me do
15.Dance tonight 16.Black bird 17.Here today 18.New 19.Lady Madonna
20.Fur you 21.Mr.Kite! 22.Something 23.Ob-la-di,ob-la-da
24.You nevour money/the Bathroom window 25.Get back
26.I sawa her standing there 27.Band on the run 28.Glory days
29.I wanna be your man 30.Let it be 31.Live and let die 32.Hey jude
33.I've got a feeling 34.Helter skelter 35.Golden slumbers/Carry that weight/The end

トータル160分オーバー!
何よりこのボリュームがスゴイでしょ?!

音で言えば
断然『映像無しのリマスター音源』がイイ!
のだが、
「動くポールが見たい!」
という人やビギナーの人には
やはり『映像付き』を推すこととなる。

見所、聴き所はもう沢山あるのだが
やはり映像では
オープニングの(1)から(8)までは一気に見れてイイ!

80歳を迎えたポールに観客からは大合唱の
『Happy Birthday』
が贈られたり、アットホームな場面も・・・
とにかくカメラワークも含め臨場感が素晴らしい!

バンドは長年連れ添ったメンツで
ラスティとブライアンのギタープレイにも着目していくと
『(2)の1stソロをラスティがテレで弾き、2ndソロからリードをブライアンがSGで弾く!』
と言った細かい所まで画面ではチェック出来る点は魅力。

ちなみに『ジェリーズギター』的に
この日の2人の基本エレキをチェックすると

<ラスティ>
テレを2本
トラメTopのES335(ナチュラル)
67年?ES330(チェリー)
60年代Epiリヴィエラ12弦

<ブライアン>
近年?SGスタンダード(チェリー)
近年?SGカスタム(ブラック)
近年レスポール(バースト)
近年グレッチAniv

ギターと言えば
この日の『(6)Foxy lady』部分でのポールによるアドリブ
クラプトンの様なチョーキングを多用した素晴らしい名演なのよ!
後半多少乱れるのはノリ過ぎたのか・・・ご愛嬌(笑)
この後のクラプトンの名が出てくる例のジミヘンMCでもアクションが深い(笑)!

その他
(15)では途中で異様にお客様が盛り上がるのだが
ドラムのエイブが例のヘンテコなダンスで会場を盛り上げていたお陰だったり、
(25)では『演奏の入りがラウド過ぎる』
と感じたポールが「抑えろ!」と手で指示を出したり、
(残念ながら抑えは利かなかったが・・・)
(26)(27)ではデイヴ・グロール
(28)(29)ではブルース・スプリングスティーン(ボス)
が、それぞれゲストで出演し、熱演していたり・・・
とにかく随所に見所は多い!

あえてサウンド的に上げたい部分は
(8)『Let’em in』(幸せのノック)

これはイギリスならでは・・・の光景だろうが
のっけからオーディエンスの大合唱である!
他の国では先ず見られない。

76年当時のイギリスでは
チャートで2位と1位を逃した曲ながら
「ずっとイギリスで愛されてきたのだなぁ・・・」
と感慨深く聴き入る。
音源を聴くと
『観客はずっと歌っている感じ』だもんね。
残念ながら映像ではこの臨場感は出てこない。

そして
(11)『Maybe I'm amazed』

最初は声が不安定でキツソウなポール
終いにゃ声が裏返っちまう・・・
そんな1番を終え、サビのシャウトへ!
ここでギアチェンジ!

ギターソロが入った後、
そこから一気にもう一段、
『自ら鞭を入れ歌い込むポール!』
自身のピアノもアタックが強くなり、
バンドもグイグイと押す!

そして2度目のギターソロの後、
「なんとポールのヴォーカルはもう一段テンションを上げて来る!」
すぐにエイブのドラムがそれに呼応する・・・凄まじい!
まったく・・・・『地獄から天国といった演奏』だよ(笑)

他で言えば、
この日は(18)や(20)などの近年曲が実にイイ!

前回の『Freshen Upツアー』から
3人とは言えホーン隊(Hot City Hornes)が入ったお陰で
サウンドにも厚みが出て来て、グイグイと聴かせて来るし、
ポールも新しい歌の方が「歌いたい感がある」様に感じるな。

特に後者!
歌も生き生きしていて感動するのよ!
「嗚呼・・・ポォルゥ~!」
やっぱり叫んじまう俺だぜ!

そしてこの日のピークは、やはり
『ギターリスト大会』
となった(35)だろう。

ポール、ラスティ、ブライアンに加え
ボスもプレイ!
途中からグロールも『ラスティのES330』を借りて登場!
(本編で使用のダンエレもラスティの借り物かも!)

『収拾のつかないギターリストによるソロ合戦!』
の様相に・・・

いやぁ、やった事が有る人ならお分かりだろうけれど、
「コレ楽しいんだよねぇ!(笑)」

ラストは無理やり終わらせ、
いつもは
『シットリと哀愁を残しながら終わる・・・』
そんな『ポール・ライブ』も
この日は珍しく
「お祭りに行った感じ!」
で終わるんだよ(笑)

エンディングは『野外フェスで大き過ぎる会場バージョン』
そう!
『いつもの紙吹雪は舞わず、大量のスモークがステージを覆い終幕』
するヤツ!

「う~ん。見終わったばかりなのに、何度も何度も聴きたくなり、見たくなる!」
そんな
『グラストンベリー2022』
「コイツは絶対に外せない!」
そんな超強力ライブだったぜ!

さあ、君もご一緒に!
大きな声で「ポォルゥ~!」

次回もお楽しみに!

《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》

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