「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

《特別連載》 「現在のボブを観よ!」 Bob Dylan 『Japan Tour 2023』 Vol.4 『東京公演3日目(4/14)』 連日の『デッド曲登場』にビックリ!「Mash」によるレビュー!

2023-04-15 12:52:21 | BOB DYLAN

『Bob Dylan Japan Tour 2023』
その『東京公演3日目(4/14)』は
休み明けだけに
『終始好調だったライブ』
と言っていいでしょう!

でもやっぱり
デッドヘッズの俺が書くとなると
『2公演連続でデッドソングが登場!』
って話に尽きる!

ヨレヨレで危なっかしい演奏だったが
我らが敬愛するアメリカンバンド
『グレイトフルデッド』

『Brokedown Palace』
をプレイ!したんだからね。

前回同様その前に、
この日の大枠をシンプルに書いておこう。

『東京公演3日目はボブの声も演奏も良く、ピアノも攻めていて良いライブだった!…あの1曲を演奏するまでは!』

という事でしょう。

常にポイントとして挙げている
「東京公演初日(4/11)」
で聴かれた様なボブ。
所謂
「抑揚豊かで強弱が付いたボブの声」

「冒険的で美しいユーモラスなピアノプレイ」
もそこそこ聴けて、
会場の雰囲気も温かかった!

純粋に
「良い音楽会に参加している」
と実感出来る日だったね!

多少は暗くなるものの、相変わらず
『客電はずっと付いている』

『お客様は今夜も少ない…』
アリーナでさえ空席があったもんね…
まあ、それももう慣れた感じだけれどさ。

チェック項目を挙げると
前回2分以上ものブルース演奏で
イントロを回したオープニング曲
「Watching the River Flow」
は、この日は通常通りで、すぐに歌に入る。

演奏は最初から良い感じで、
出だしのみボブの声が弱く、
出ていないものの、すぐに立て直し
その後は終始安定した歌声だったゾ!

その他では
序盤は『ピアノの連打』を多用
会場が盛り上がった
「I'll Be Your Baby Tonight」
では前公演で
『ボブのヴォーカルにリヴァーブでは無く随分とエコーが掛けられていた。』
のだが、この日はエコーは無し!
歌も演奏も迫力十分で
Jamっぽさも有りgood!

この流れで入った次曲
「Crossing the Rubicon」
も実に良かった!
ボブによる「サンキュー!」の後
シンバルのカウントでスタート!
いつもよりも『クソblues』に聴こえる…
う〜ん絶品!

それでは『デッドヘッズ Time』!
の14曲目のお話へ行こう!
おっとその前に13曲目の
「I've Made Up My Mind to Give Myself to You」
で、最高に攻めたピアノを弾くボブ!
を語らないといかん。
連打や「ポロロ〜ン」のリフレイン…
エンディングも『ポロロ〜ン』と締める!

『コーいうボブが観たいんだよ!』
と思いながら前回同様に次曲
「That Old Black Magic」
を待つ。

しかし、怪しいピアノから始まって
手探りに何やら歌い出すボブ…
よく聴くとデッドの「Brokedown Palace 」!
『なんと!2公演連続でデッド曲をプレイ!』

前回同様
やっぱり誰も気づいていない!
しかも、バンドさえも
「何度かリハで練習して来ました」
とは到底思えない…
そんなヨレヨレ感!

でも俺は全く構わん!
『長年のデッドヘッズ』
である。
この様なハプニング的演奏は大歓迎であり、
より嬉しくもなる!ってもんよ。

ただしこの「Brokedown Palace」
正直、収集が付かない演奏だったので
途中で切り上げJamへ移行!
そして「MELANCHOLY MOOD」へ繋ぐ!
最終的には綺麗にまとめ上げ、会場は大満足!
俺は今夜も大興奮(笑)!

その後も会場は良い雰囲気でした!
「Goodbye Jimmy Reed」
では、お客様の手拍子も出て
演奏もgood blues!
とても良かった!

前回レビューでは
『ボブ公演のピーク』を
以下の様に書いた。

ボブ休み明けの
『4/14(金曜日)公演』
もしくはPAも慣れた
『4/16(日曜日)公演』
の可能性も十分にあると予想する。

先ずは14日は的中!
と言ったところだ!
そして、俺の興味は
「デッド曲は今夜もプレイされるのか?」
ってこと。

周りでは
「Ripple」
「Attics of my life」
を推す声が寄せられる一方、
一日中、雨の土曜日に聴く
「Box of rain」
なんてのも、いかがだろうか?
嗚呼、考えるだけでワクワクが止まらない!

『やっぱり見逃せない東京公演となった!』
間違いなく、そう言い切れる!

それでは、会場でお逢い致しましょう!

《Mash 筆》