ゆみこの『邁歩如猫行』

街で見かけた猫のこと、太極拳・中国武術のこと、日々の雑感を気が向いたときに書き綴ります。

失われた数十年

2018-05-31 23:11:12 | 太極拳
子供はすばしっこく走り回り、跳びはねる。それが大人になると日常生活の中で跳ぶことがなくなり、もっと大人になると走ることもめっきり少なくなる。仕事に遅れそうな時にごく短距離を、ごく短時間だけ走る程度だ。

年月とともに速く動くときのコツを忘れてしまったかのようである。

空手の蹴りの練習で、「あなたの場合は足を蹴る練習以前に、 まずは足を引き上げて、引き付けて、その状態で静止し、引き上げた足を元の場所に戻すと言う一連の動きをブレずにやれるよう、軸足の感覚をしっかり養って下さい」とのこと。全くの素人を相手に丁寧な説明である。

腰を動かさずに脚部だけを振り子のように上げ下げするだけなら軸足が揺らぐことはないのだが、腰の動きを伴わせると全身バラバラになっていく。「軸足に乗るのは太極拳と同じでしょう?」とは、空手教室の先生。しかし実感はまるで別物である。

先生の示範は、素早いのに自在にブレずにピタッと止まる。蹴り方の練習は、大人になって失った感覚を取り戻す作業。自分の不安定な動きは、失われた数十年の大きさを物語っている。
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