広島十二段屋の雛人形・五月人形商戦記

雛人形・五月人形の商戦を戦う広島の十二段屋サイト管理人の日記です。

雛人形が安くなる?!

2009年06月26日 17時56分45秒 | 日記

雛人形展示会にておひなさまがずら~っと並んでいる風景


6月も終わりに近づき、各地で行われるひな人形の展示会がもうすぐひと段落します。


今年度は、原材料高騰のため軒並み雛人形の価格があがりましたが、来年度は一転、景気悪化のため価格据え置き、もしくは若干の値引きとなっており、わずかですが価格下落の様子となりそうです。


人形業界全体での業績不振、販売ダウンにより、すでに多くの在庫を抱えている販売店もあり、こうした状況を先取りした製造元が配慮したのかもしれません。


しかし、仕入れ価格に伴い、販売価格も下がるからといって売れるだろうと楽観視はできません。


販売価格の低下は消費者からすると非常に嬉しいことだと思いますが、雛人形は寒い時期中で、新型インフルエンザがちょうど猛威を振るっているだろう頃ですから、非常に厳しい商戦になる可能性もあります。


製造元工房での話を聞くと、インフルエンザで職人が欠けると、製造がストップし、出荷が出来なくなる事態もあるとのこと。


まして、ひとりふたりで作っている工房もあり、パーツを製造する内職さんもいますから、インフルエンザが猛威を振るった場合は、追加どころか、早くから発注したおひなさまですら、完納できなくなる最悪の事態も考えられます。


と、来年の心配はこのくらいにして、価格を下げてくれる製造元と価格据え置きを提示する製造元では、同じような商品であれば、安い価格を提示する製造元からの購入が当然、増えます。


これは、当然です。


雛人形も、余剰品があれば、仕入れないもしくは、少量の仕入れとすることで在庫調整を行います。


そのため、展示会に赴かなかった工房もありますし(行けば何かしらお付き合いで仕入れ注文を出してしまうため)、逆に2度も赴き、購入が大幅に増えた(たぶん)工房もあります。


現在、雛人形のセット構成の熟考と販売価格試算および、発注品の検討をしています。


う~ん、どうなんでしょう。


おおよそのお雛様は、価格が若干さがる、もしくは価格据え置きで商品内容の充実となりそうです。


業界全体で見る最近の雛人形低価格化に対しても、当店では、『低価格品』=『あればよい』ではなく、ワンランク上のセンスを目指し、数点ほどなんとか提供できそうです。


また、良質品についても、より良い品質での価格維持、もしくは価格を抑えて品質維持を目標に種類を増やす方向で、考えています。


もうしばらく、工房提示の価格表と計算機のにらめっことなります。


がんばらないと!


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