うさぎの耳

大学卒業→社会人→看護学校→6年目ナース
読書の記録と日々の出来事。

「荒野」桜庭一樹

2008年06月07日 23時09分26秒 | book
 (卒論関係の本を優先しなきゃいけないのに)読んじゃった!

 新聞に広告が出てて、面白そうやなぁと直観的に感じて、本屋さんで実物を見ちゃうと読みたいって欲求が抑えられなくなり…。装丁も素敵です。著者にも興味があったし。初めて読んだ作家さんです。

 タイトルの「荒野」はこのお話の主人公の少女の名前。彼女の中学入学から16歳になるまでの期間を通して、こどもから大人になっていくまでを描いたお話です。少女から大人じゃなくて、こどもから大人です。男とか女っていう区別のない生きものからおんなというものに変わっていく様と言えばいいのかな?
 女の子で荒野という名前はかなり名前自体に力があるから、どんな子かな?と思ってたけど、名前負けしてなくて、とても彼女にしっくりきました。

 舞台が鎌倉で、旅したいなぁ~という気持ちが刺激された。面接で、学生のうちにやりたいことって聞かれて、旅行って答えるくらい旅に出たい!鎌倉の自然の描写が素敵なのもこの小説の魅力。

 まさに私の好みの小説だったので、ページ数は多かったけど、苦になりませんでした。他の著作もぜひ読みたいです!


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