信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

仕事始め

2008年01月04日 14時13分08秒 |  日記
DSCN5095.JPG1月4日から仕事が始まった。
お正月の気分が抜けないまま、健康診断は50人の受診者が朝早くから来院していた。
しかも朝ごはん抜き・・・・。
緊張して血圧が高くなっている人が続出。
新年早々、朝早く家を出て、健康診断を受ける行動に移るのも相当決心があったと大の男の人が話してくれた。

9時ごろふと、合間に、今頃もとの勤務先では講堂では社長が新年の抱負を社員を前に話している時間だと頭の隙間で考えていた。
あの時は、3月末で退職することがわかっていたので、毎年の新年の仕事始めの時とは気持ちも違っていたなぁと振り返る。
と言って先行きのまだ見ぬ生活に向かって嬉しいとか、湧き上がる感情も無く淡々としていたと思う。
1年経って、離れた土地で、これまでと全く異なった仕事に就いて、
色々これまでの気持ちが吹っ切れたのではないかと思う。

健康診断の後、結果に基づき保健指導を行なうが、相手は学校、市役所、企業、個人経営者、マスコミ関係者、様々にわたっている。年齢も多岐にわたる。
最近職場に慣れてきたためか、受診者とのやり取りも一律ではなく、
背景によって話題を使い分けることをやっている。
元の職場は企業で、対象者は会社員だが、業務としては約20年間で
国内勤務者、海外勤務者を対象に保健指導、健康教育、健康づくりのための制度作り、健康診断の見直し作業、診療介助、メンタルヘルス活動、多分もっともっと沢山の種類の仕事を手がけてきたと思う。
その経験が今になって、特定多数の相手を対象にした場面で、とても生きてきている。
単なる形だけの保健指導にならずに、相手は真剣になって、しっかり聞いてくれる。
生活の改善も約束してくれる。

某企業の社員だが、朝の採血がうまく行かず機嫌を損ね、困ったスタッフが、更にこれから脳ドッグを受けてもらうのに、機嫌が悪くて取り付く島が無いと、私に彼の検査の説明を委ねて来た。
話しているうちにもう6年も中国の勤務をしているが、その苦労を誰かに話したかったようだ。
聞き役はお手のものだ。しかも海外勤務の事情は、元の勤務場所で長年把握してきたので、彼の苦労は受け止めることが出来、不機嫌は吹っ飛んで、来年もまた来るよと有難い言葉を残しながら、ニコニコして検査へ向かってくれた。
このようなことが、自分の内面に感動を与えてくれるのだ。
これは元の勤務先で、多方面にわたり活動をさせてくれた経験に基づくもののお陰で、感謝しなければならないと思う。
某精密機械の企業は海外へ進出しているので、健診を受ける社員は海外の話題を出してくる。


現役時代は、ただただ忙しいままに自分も疲弊寸前で、目を引っ込まして、やつれた顔で出勤していたが、今は別な場面で自分を支えてくれている。

96歳の日野原重明先生の新年の記事から、人間は誰でも年齢と共に老化現象が起こるものだが、大切なのは常に健康感を自覚することです。日々の生活の中で、達成感や自分が必要とされているのだと言う有用感を持ち続けることで、生きがいとして健康感が得られるものと思っています
75歳を過ぎた頃から、多忙のため運動不足となりそのため食生活には気を使い、成人の3分の2に当たる1,300カロリーに制限し30歳の頃の体重と腹囲を維持しているという。
睡眠時間も5時間に今年から増やし、徹夜はやめると。
この文章を読んで、まだまだ甘い自分を恥じた。

有用感は幸い、今持ち始めている。
この信州で初めての冬を過ごしているが、ともするとその寒さに弱気になる。
その実、歳だからと思う気持ちが少しずつ増えてきた。
容貌や容姿は致し方ない。これだけだ努力しても及ばない面だ。
しかし考え方は日野原先生のおっしゃるように、自分次第だ。
野菜や花作り、地域活動、山登り、村のイベント、観光地巡りなど仕事以外にもこんなに沢山、暖かくなったら待っている。

今日は仕事始めの日だが、年の初めらしく、自分の思いを新たに出来た日になった。



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