ブログ仙岩

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大石邦子「沙羅双樹の木の下で」

2017-08-09 08:21:38 | エッセイ
ハイ!みんぽう8月号、沙羅の蕾が随分膨らんできた。・・・から始まるエッセイ「沙羅双樹の木の下で」を読んで。

真っ白な5弁の花がひっそりと咲き、ひっそりと散ってゆく。たった一日ほどのいのちの花である。亡母は「平家物語」が大好きで、この木を見上げながら、冒頭部分を呟いていた。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

沙羅の木の下には、アツモリソウやクマガイソウも咲き、母が語るエピソートは、源平合戦で敗れた平家一門は、逃げ遅れた若武者を捕らえた熊谷直実は、まだ自分の息子ほどの彼の首を、ためらいながら切り落とす。名をあかさぬまま凛として果てた彼の名は、平家の御曹司・平敦盛 17歳だった。戦いとはいえ、直実はその時の胸の痛みを忘れることができず、出家し法然上人の弟子となり、生涯にわたって敦盛を供養し続けたという。

敦盛の供養塔は、京都黒谷の金戒光明寺に、直実のそれと向かい合って立っている。浄土宗初のこの寺は、法然上人が開山し、直実が創建したものに始まると言われている。この寺は新選組や会津藩が駐在したところ、「八重の桜」と、私の思いは果てしなく広がっていく・・・

今日は長崎原爆の日、この日を知る人は現在3割に満たないとう。甲子園、月遅れお盆の月でもある。写真はいわき市永井のクマガイソウ。
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