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「半世紀を経て」大石邦子

2023-03-23 05:14:06 | エッセイ

今日は久しぶりに元ラジオ福島の大和田新さんが、私に合わせたい人がいると言って、松本光司先生と紹介された。

今は校長を退職して、いわき市錦公民館長をし、大切にしている一冊の文集を置いた。

「まごころの鏡を曇らせないように 出光佐三」とあった。

えつ、まさかあの時の先生ですか」「いいえ、違います。生徒です」

確かにもう半世紀も前のことである。

出光の創立者出光佐三さんが、会津の病院に私を見舞ってくださった。

そのことが新聞に載ったらしく、それを見た二本松市北小の4年生たちが、道徳の時間に、それを話題にして、私を励ます出光さんに手紙を書いたという。

その手紙に感動した出光さんは北小を訪れ、子ども達はありったけの歓迎ぶり、文集の写真を見ただけで涙が出そうになる。

出光さんは、皆に抱きつかれ握手をしたリ、慈愛に満ちた笑顔で彼らを抱きしめた。

目の前の松本先生はその時の子供の一人だったのだ、写真の一人を指さして「これが私です」。

出光さんのお話を聞いて子供たちは涙ぐんでいたという。

「人間にとって一番大切なものは真心です。その心はあなた方は曇っていない。その曇りのない心の鏡に、私とクーちゃんの結びつきが写ったんだね」

文集によれは、出光さんは偉い自慢のおじいちゃんだった。写真は昨日写した「花が大きくなったこぶし」。



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