徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人のひとりごと 熱海日乗(平成29年11月24日、金曜日、晴れ)

2017年11月25日 | 日記
       
        朝、ねじれたような雲が浮かんでいた。

   天気が良いのだが風が強い。
   知人のKさん夫妻が10時36分着の電車で駅に着くというのでバイクで迎えに行った。
   Kさんはランナー仲間なのだが、癌を患っており、先が見えて来たので
   お世話になった方々に挨拶周りをしているという。
   わざわざ熱海まで来てくれて、ありがたいことだ。
   肺にも転移しているとのことで、歩いて坂道を登らせることもできないので
   タクシーで自宅に案内した。
   そんな話しを聞いていたので、相当痩せているのかと思ったら以前と全然変わらず
   外見からは癌患者とは思えない姿だった。
   やはり若くてスポーツで鍛えているから体力もあったからだろう。
   でも最近、
   小さな癌が体のあちこちに転移していて脳にも転移していたのが見つかり
   9月は大手術してもうだめかと思ったと饒舌に説明する。
   饒舌さは相変わらずなので、本当に知らない人が見たら「癌だなんて嘘でしょ!」と
   言ってしまいそうだ。
   で、9月の手術後に突然「絵」を描き始めたという。
   絵心もなにもないのに描きたくなったので色鉛筆で描き始めた、その絵を
   ワタシにあげたいと2枚ほど持参した。

   ワタシの部屋の絵を見て、
    「え~~~っ、すげえ~~、絵描いていたんですか~~!」とのけぞっていたが
   そこは楽天的なKさん、
    「僕の絵を10枚くらい送りますから、ここに飾ってくださいよ」と。(笑)

   これが、癌にも負けない心の強さなんだろうな~~~~。

   胃には転移していないようで、なんでも食べることができるのだそうだ。
   ということは栄養分の補給ができるだろうし、
   「食べること」ができるということはいいことだ。

   とういうわけでお昼になったので、近所のラーメン屋に行った。
          
          Kさんはもり蕎麦
          
          Kさんの奥さんはつけ麵
          ワタシはいつもの通り東京ラーメン。

   熱海からの帰りの電車の予約をしているのでということで
   昼食後、来宮駅まで送って行った。

    あくまでも明るく元気そうなKさんだった。

  ワタシは駅の駐輪場に置いておいたバイクに乗ってマンションに戻った。

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