野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

タカオスミレを訪ねて

2010-04-17 | ハイキング
 


 未だ見たことのなかったタカオスミレを訪ね高尾山に登ってきた。平日は1時間にほぼ一本という小仏行きに乗り遅れてしまったので、予定を変え、登山口まで歩き、6号路から登ることにした。この日は琵琶滝から左折するコースと帰りの4号路が一部通行止めとなっていた。



 平日でも人は多い、ミシュラン本の影響か、以前より外人さんが多くなったような気がする。



 アオキの花



 山道に沿ってミヤマカタバミも咲いている。






 スミレも幾種類か咲いているのだが、そのほとんどは残念ながら同定出来ない。






ナツトウダイ



 今回は高尾山の頂上となっている大見晴台は迂回して城山へ向かった。




 モミジ台付近はヤマザクラが見ごろを迎えていた。



 ミツバツツジ






 切れ込みの深い葉をもつスミレはエイザンスミレ










 これはヒゴスミレだろうか




 一丁平の付近はヤマザクラが山道の両側に咲いている。ちょうどお昼ごろで弁当を広げている人が多い。



 日当たりのよい崖に咲いていた色の濃いスミレ















 午後一時過ぎやっと城山に到着、登り始めて二時間半近くかかった。下に相模湖、晴れていれば稜線の上に富士が大きく見えるのだが今日は見ることができない。






 軽い昼食と小休止の後、日影沢林道を下山。眼下に見えるヤマザクラは一丁平の付近のものだろうか。







 ケマンソウ。左がムラサキケマンで右がミヤマキケマン



 ミヤマネコノメソウ



 ハシリドコロも青青とした大きな葉の下に目立たない花をつけている。




 沢筋に沿ってはニリンソウが見事な群落を見せている。







 やっと出会えた。スミレは同定が難しくて私の手にはとても負えないが、このスミレだけは黒ずんだ葉で他のスミレと容易に識別できる。思ったより野草らしい楚々とした佇まいの花で、いっぺんに気にいってしまった。どうやらこれから数年はこの花に会うために高尾山に通うことになりそうだ。











 花が出て暫くすると普通の緑色の葉が出てくる。




 日影沢からは高尾駅までバスに乗る予定だったが、また乗り遅れてしまった。2万5千歩を越えて痛くなりはじめた足をなだめながら、そしてタカオスミレに出会えた満足感を味わいながらゆっくりと旧甲州街道を高尾駅まで歩いて帰った。途中の新緑が目にも疲れた心にも優しかった。