どこまで行けるか80歳

崖から突き落とし。這い上がれるのか

襲名披露公演というので行ってみた

2016年09月19日 | ほう、へーな話

京都大蔵流茂山家の代替わり公演がはじまった。

大雨洪水雷というはでなお天気の中、平気でやっている。

役者が同じ衣装でずらりと舞台にそろい「オンネガイアゲ…」とやるのかなと思っていたらちがった。

舞台袖、橋掛かりから少年がひとり、正装をして面箱をささげ現れる。

これが始まり。無言である。いつもよりお目出たい曲がならぶだけ。

それでも気がつくと出演者すべての舞扇がおそろいだった。

感動したのは、親から子、子から孫へ、目にみえる形でその家に伝わるものを舞台の上で見せたこと。

幼い孫たちが必死で祖父や父のあとをついていく。コレがなければ祖先の足跡は伝わるまい。

能、囃子、他流狂言すべてを集めて公演がはじまった。

その始まりがあの大雨。おかげで客は、頭から水をぶっかけられたようになって帰った。