離脱しない・できない構造が怖い

昨日公表された今年度の全国学力テストの弊害を報じる今朝の北國新聞、北陸中日新聞の記事。
見出しは違うが、内容は同じ。共同通信の配信だろう。
「秋田に追いつけ、追い越せ！」の県教委方針が県内でも教育を歪め、教職員の多忙化に拍車をかけている。

全国で毎年６０億円もの税金が費やされながら、建前として掲げられてきた教育施策の成果と課題の検証ですら、なるほどとうなづけるような新味のある分析は出てこない。

それでも止めようとしない安倍政権・文科省の責任追及は当然だが、離脱する自治体が全国どこからも出てこないのも不思議であり残念。
壮大な愚策だが、組織内のポストが上に行けばいくほど、離脱なんてできるわけないじゃないかという諦めが聞こえてくる。

原爆投下の前に止められなかった先の大戦。
フクシマの前に止められなかった原発。
暴走し始めたら止まらない、止められない日本の政治構造が全国学力テストからも見えてくる。
過ちを繰り返してはならない。