北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

志賀訴訟第18回口頭弁論

2016-03-17 | 志賀原発廃炉訴訟


志賀原発を廃炉に!訴訟の第18回口頭弁論が金沢地裁で開かれる。
3月9日の大津地裁の高浜原発差止仮処分、そして志賀原発を巡っても敷地内断層についてあらためて活断層の可能性否定できずとの認識で一致した3月3日の第8回有識者会合を受けての口頭弁論である。マスコミの関心も高い。



口頭弁論終了後の報告集会は初めて今月竣工した金澤弁護士会館のホールで開催。
初めて入った原告・サポーターも多い。



この会場で、ぜひとも勝利集会も開きたいもの。



そんな決意も述べながら報告集会スタート。



今日の原告意見陳述は富山の川原登喜のさん。
3.11後の避難者の受け入れ、震災がれきの受け入れ問題、さらにこれらとも関連する低線量被ばくも問題、そして富山での活動などを述べ、志賀原発は廃炉しかないと予定の10分、力強く訴える。



岩淵弁護団長は今日、先の大津地裁仮処分決定を受け、志賀訴訟で留意すべき点について要約陳述をする予定だったが、書面の提出が開廷直前となってしまったため、裁判長の訴訟指揮により陳述は次回とされてしまった。
法廷で陳述を予定した内容を参加した皆さんの前に報告し、弁護団長のあいさつに代える。



今日の主役は宮本弁護士(今日の写真がない!これは2年前のもの)。。
弁護団の中の地震班の中心を担い、今日は活断層に関する3度目の要約陳述である。
これまで1号機原子炉建屋の直下にあるS-1断層を中心に敷地内断層の危険性を明らかにしてきたが、今日提出した第47準書面(近日中にHPにアップ)では、2号機直下を横切るS-2、S-6断層について、断層の位置が原子炉建屋ではなくタービン建屋の下であっても、そこには重要設備があるため、1号機同様、再稼働させてはならないという主張をまとめたものである。

「準備書面を10倍わかりやすくした要約陳述」と切り出し、法廷内の受けを狙った宮本弁護士だったが反応はイマイチ。
気を取り直してパワーポイントを使って陳述を開始。
開廷直前まで細部の修正を加えたパワポの説明は実に明快で、わかりやすく、3人の裁判官も食い入るように見つめる。
有識者会合の最終の報告書が公表された段階で、あらためてその報告書を踏まえた準備書面を提出するが、基本的な論理構成は今日の準備書面が柱となる。被告北電を確実に土俵際まで追い込んだと言えそうだ。



「福井から原発をとめる裁判の会」の事務局からは高浜仮処分決定や、3月11日に提出を予定していた高浜原発差止の本訴の提出保留の経緯などについても報告を受ける。



報告集会の閉会のあいさつはフクシマ避難者である副団長の浅田さん。
5年前、金沢に避難してきたときは寒い雪の日だったが、今日は春到来を思わせるポカポカ陽気。
脱原発をめぐる情勢を象徴していると述べ、さらなる奮闘をお願いし、報告集会を終えた。


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