獨協内分泌代謝の撤回4論文
獨協医大内分泌代謝内科の撤回された4本の論文について
詳しく掘り下げます。
まず、最初のペアー
を比べます。
Diabetologia論文
の論文受理日は、2004年11月9日
掲載許可日は、2005年2月8日
オンライン発表が 2005年4月30日
論文撤回発表が、2011年5月17日
Metabolism論文
の論文受理日は、2004年8月4日
掲載許可日は、2004年10月25日
オンライン発表が 2005年3月23日
論文撤回発表が、2011年6月15日
責任著者は両論文とも同一人物です。
責任著者はMetabolism論文掲載許可の通知を受けた後
Diabetologia論文
を投稿した可能性が高いと考えられます。
Metabolism論文の著者は3名で
すべて獨協医大内分泌代謝内科
一方 Diabetologia論文の著者は
上記3人に加えて、
獨協医大分子生物学1名と
米国コーネル大学の1名、計5名。
Diabetologia論文の撤回は、編集長の判断によるもの、
(すなわち、著者らの要求によるものとの記載はないし、また著者らが撤回に同意したかどうかも記載はない)
一方
Metabolism論文の撤回は、責任著者の要求によるもの
となっています。
Metabolism論文の撤回理由は明白に記載されていません。
This article contains material that has appeared in Diabetologia, 48 (2005) 1066–1074.
と記載されていますが、
仮に、
Diabetologia論文にだけ、データ改ざん等の不正、
あるいは、図の再利用があり、かつ
Metabolism論文には、何ら問題なし、
となると、
Metabolism論文は先行論文でもあるため、
撤回する理由は、ないことになります。
責任著者が、撤回するに値する何らかの理由があることを
認めていると判断するのが
妥当かと考えます。
8月も残すところわずか。
獨協医大の調査委員会は7,8月ごろには調査結果を公表する、とされていましたが、どうなっているのかしら。