アニリール・セルカンの研究不正・詐欺事件

東大助教で、自称 宇宙飛行士候補のアニリールセルカン(松村秀一研究室)の経歴詐称・業績捏造・研究盗用の追及ブログ 

アニリール・セルカン

2013-09-05 | アニリール・セルカン

Twitter: 論文捏造@JuuichiJigen


相互リンク⇒ STAP細胞の小保方晴子の論文の疑惑まとめ三重大学+名古屋大学の論文捏造疑惑
獨協医科大学の論文捏造・二重投稿疑惑Haruko Obokata (STAP cells)
名古屋市立大学+熊本大学の論文捏造疑惑M. D. Anderson Cancer Centerの論文捏造疑惑
マイケル・カリン(Michael Karin:現カリフォルニア大学サンディアゴ校教授)研究室の論文捏造疑惑
琉球大学+長崎大学の森直樹教授らによる論文捏造小室一成山中伸弥
九州大学論文捏造疑惑京都府立医科大学、関西医科大学の不正論文疑惑
東京大学アニリールセルカン事件東北大学の研究不正・論文捏造疑惑
東京大学 分子細胞生物学研究所 の不正論文疑惑大阪大学下村伊一郎事件
東京医科歯科大学 老年病内科(大学院血流制御内科)による捏造疑惑
ノバルティス ディオバン(バルサルタン)臨床研究データ捏造疑惑
 


⇒ 文部科学省への告発文書
⇒ 東京大学への告発文書



参考サイト セルカン氏の疑惑とは?英語blog
          理系全般2ch,16,15,14,13,12,11,10,9,8,7,6,5,4,3,2,1Twitter

事件に関する報道一覧
2012.2.29 東京大学記者発表:懲戒処分の公表について(東京大学は、2月24日付けで、松村秀一大学院工学系研究科教授に対して停職1月の懲戒処分を行った。)
2012.2.29 東京大学記者発表:アニリール・セルカン元東京大学大学院工学系研究科助教に係る研究費の不適切な使用に関する調査結果の報告について
・2012.2.29 日刊スポーツ:東大トルコ人元助教、100万円超を流用
・2012.2.29 産経新聞:監督責任で東大教授処分 論文盗用など不正行為めぐり
・2012.2.29 読売新聞:経歴詐称で東大解雇セルカン氏、私的流用疑いも
・2012.2.29 毎日新聞:東大:トルコ人元助教が研究費を不適切使用
・2012.2.29 日刊スポーツ:監督責任怠った東大教授に停職1カ月処分
・2012.2.29 共同通信: 東大で100万円超を私的流用 トルコ人の元助教
・2012.2.29 日本経済新聞:論文盗用した元助教の指導教授、停職1カ月 東大

2010.11.26 東京大学記者発表:記者会見「博士論文に関する不正行為をめぐる問題について」
・2010.11.26 毎日新聞:元助教不正:東大が再発防止策 教授の学生指導担当外す
・2010.11.26 日経新聞:博士号論文盗用、学位審査「ずさん」 東大が調査結果
・2010.11.26 朝日新聞:トルコ人元助教の盗用論文、審査ずさん 調査委が防止策
・2010.11.26 時事通信:指導教授を懲戒審査=トルコ人元助教の不正問題-東大
・2010.11.26 NHK:元助教学位不正取得で審査制度見直し

・2010.12.25 日経サイエンス 2011年2月号発売: 嘘つきに手玉に取られた東大の落とし前

2010.7.23 東京大学記者発表:アニリール・セルカン元東京大学工学系研究科助教に係る論文の不正行為に関する調査報告について
・2010.7.23 朝日新聞:東大トルコ人元助教の指導教授を処分へ 論文盗用問題
・2010.7.23 日経新聞:東大が科研費補助返還へ 元助教の盗用問題
・2010.7.23 共同通信:東大、共著者の男性教授を処分へ 元助教の論文盗用で  
・2010.7.23 時事通信:論文盗用で調査結果=懲戒解雇のトルコ人元助教-東大
・2010.7.23 朝日新聞:論文盗用で調査結果=懲戒解雇のトルコ人元助教―東大
・2010.7.23 産経新聞:共著者の男性教授を処分へ 東大、元助教の論文盗用で
・2010.7.23 読売新聞:トルコ人元助教論文盗用、東大「指導教授も責任」
・2010.5.3 トルコ紙による報道: TIME TURKAnkarahabert24
・2010.4.27 読売新聞:論文盗用、トルコ人元助教 東大翻弄
・2010.4.27 読売新聞:トルコ人元助教「宇宙飛行士候補」ウソ証明書も
・2010.4.27 読売新聞:東大、論文盗用に厳罰
・2010.4.27 読売新聞:東大、論文盗用厳罰化…トルコ人元助教不正で
・2010.4.24 日経サイエンス2010年6月号:東大を手玉に取った男ついに処分

2010.4.2 東京大学記者発表:懲戒処分相当の公表について
 (参考→・2009.10.21 文科省への告発文書781氏の東大への告発
・2010.4.2 毎日新聞:論文盗用:東大がトルコ籍の元助教懲戒解雇、経歴偽造も
・2010.4.2 読売新聞:論文盗用のトルコ人、東大が「懲戒解雇相当」
・2010.4.2 朝日新聞:東大、トルコ人助教を解雇処分 自称「宇宙飛行士候補」
・2010.4.2 日経新聞:博士号論文盗用問題 トルコ人助教「懲戒解雇相当」 東大
・2010.4.2 産経新聞:東大が元助教を懲戒解雇相当の処分 採用で学歴詐称
・2010.4.2 共同通信:盗用論文など懲戒解雇相当と決定 東京大のトルコ人元助教

・2010.3.17 紀伊民報:串本町が「串本大使」解任 論文盗用のセルカン氏
・2010.3.17 毎日新聞: 串本町:東大大学院助教を「大使」から解任 /和歌山
・2010.3.17 読売新聞:東大トルコ人助教 「串本大使」解任…論文盗用問題で

2010.3.5 東京大学記者発表 博士の学位授与の取消しについて
・2010.3.9 読売新聞:「論文盗用の助教」監修アニメに科学館困った
・2010.3.8 BEYAZU GAZETE:Türk Öğretim Görevlisi Japonya'yı Karıştırdı
・2010.3.6 読売新聞:博士号剥奪、学位論文の4割盗用
・2010.3.6 読売新聞:盗用東大助教の著書、中央公論新社が絶版に
・2010.3.6 Mainichi Japan:Tokyo University researcher stripped of doctorate for plagiarism
・2010.3.5 読売新聞:東大のトルコ人助教、論文盗用で博士号取り消し
・2010.3.5 産経新聞:トルコ人の東大助教が論文盗用、博士号取り消し
・2010.3.5 朝日新聞:東大、創立以来初の博士号取り消し 盗用の助教処分
・2010.3.5 毎日新聞:東京大学:トルコ国籍助教の博士号取り消し 論文盗用で
・2010.3.5 時事通信:トルコ人助教の博士号取り消し=論文の4割に盗用-東大

・2010.2.1 建築ジャーナル2月号「東大建築学科は大丈夫か?」が発売。(セルカン助教の経歴詐称や論文偽造の疑いをベースに、この問題をめぐる大学の対応から、建築アカデミズムのあるべき姿を議論した内容となっている。)

⇒2009.11.29 東京大学科学研究行動規範委員会へ博士論文における盗用・改ざんの調査に関して、申立書を送付。11月30日到着し、担当者より受理通知がメールにて届きました。
拡大画像 



・2009.11.27 科学研究費若手研究(B)研究計画調書の公開について
日本学術振興会情報公開室に、情報公開請求していた研究計画調書の一部開示およびブログ上での公開が認められました。記載されている業績部分について捏造・改ざんの不正行為が多数認められます。経歴に関しても矛盾する点が多数あります。さらなる調査のご協力お願いいたします。

・2009.11.20 トルコのStargazete新聞社でも報道されました。日本語訳紙面動画(ATV news)
・2009.11.14 朝日新聞 宇宙飛行士候補名乗る東大助教、トルコ政府が根拠否定 参考:朝刊(お詫び記事含む)
・2009.11.9 日経ネット 東大の30代男性助教、業績論文の存在確認できず 不正の疑い日経夕刊
・その他 日経BP時評コラム産経コラムsorae.jp週刊新潮読売新聞誤報1,朝日新聞フロントランナー誤報

・2009.10.21 文科省への告発文書送付 (Nakres氏のご協力の元、作成)
 (文部科学省の告発窓口担当者から、東京大学へ通報されたことを確認済)
781氏も東大へ告発

アニリール・セルカン氏の近況について (参考 ⇒ 予定日付一覧カレンダー

・2009.12.10 に発売の早川書房『Sync Future』でのコラム掲載が取消 (取消後告知取消前告知
・2009.11.27 セルカンカレッジ東京講義第4回
・2009.11.27 の国際デザインフォーラム基調講演が、本人都合による辞退で取消 ⇒ 取消後告知事前告知1
・2009.11.17 講演会「建築インテリジェンス」は開催された?
・2009.11.15 セルカンカレッジ静岡第2回講義開催?(⇒参考:類はカモを呼ぶ-セルカンカレッジ静岡に集まった人々とは
・2009.11.9 の九州大学工学部建築学科テーマレクチャーでの講演が取消 ⇒ お知らせスケジュール詳細
・2009.11.8 セルカンカレッジ 大阪第3回講義 は開催されたようです ⇒ Parrot Diary
・2009.11.5 の宮城大学地域連携シンポジウムでの講演が取消 ⇒ 取消後のポスター事前告知応募への返信メール
・2009.10.31 のイスタンブールブックフェア講演が取消 ⇒ 取消後の最新告知事前告知
・2009.10.17 の「TEDx Taipei」での講演が取消 ⇒ 取消後の講演者告知事前告知

今後の調査・抗議活動について
建築雑誌(JABS)に掲載されている盗用画像や虚偽経歴について 
(日本建築学会関係者の責任:専門家同士の審査機能や自己修正機能が機能していない点について)

日本建築学会学術論文における盗用疑惑について(図が酷似?)
・出版社(大和書房中央公論新社への抗議
セルカンカレッジ継続阻止、参考⇒アニリール氏のマネージャー
東芝エレベータのコンテスト審査員問題2009.10.29に通報2009.11.16に審査員欄からアニリール氏の紹介が削除
・剽窃被害者への通報
松村秀一教授の責任についての検証  


アニリール・セルカン まとめ

2010-07-23 | アニリール・セルカン

東京大学工学系研究科建築学専攻助教アニリール・セルカン氏についての調査結果

1) アニリール・セルカン氏は「宇宙物理学者」であり11次元宇宙の研究で受賞したことになっていますが、氏を著者とする物理学に関する論文は一編も発表されていません 。 また、東京大学、およびJAXAのホームページ等で公表されていたセルカン氏の業績リストに掲載されていた物理学の論文は、現実には存在しない架空のものです。さらに、博士論文においても文章や図の盗用が疑われています。(→ 査読付原著論文に関する業績捏造, 博士論文における盗用疑惑 その他検証中の論文
 
2) 東京大学で公表されていたセルカン氏の業績リストやセルカン氏発表資料に掲載されていた知的財産権3件については、 2件は他人の特許であり、もう1件は存在しない特許です。(→ 知的財産(特許)に関する業績捏造

3) 「ケンブリッジ大学物理学部 特別科学賞 受賞」については記録もありませんし、そもそもアニリール・セルカン氏は物理学の研究業績が皆無なので、物理学の研究によって(まともな)賞を授与されることはあり得ません。 同様に、U.S.Technology Award の受賞の記録もありません。また、「American Medal of Honor」は、American Biographical Instituteが紳士録商法の一環として「発行」「販売」している賞であった可能性があります。(→ 受賞暦の検証

4) 「プリンストン大学数学部講師」に就任したという記録もありません。またセルカン氏は数学分野の研究業績が皆無なので、数学部講師に就任するということはまずあり得ません。(→ 職歴・研究暦の検証

5) アニリール・セルカン氏は「宇宙飛行士候補」と言うことになっていますが、NASAの宇宙飛行士候補のリストにも、宇宙飛行士のリストにも掲載されていません。 また、同氏の著書や氏に関する雑誌記事にある「セルカン氏が2004年に宇宙飛行士候補に選ばれた際の宇宙服写真」は、NASAロゴが1992年以前のものであるなど、捏造の疑いがあります。(→ 宇宙飛行士候補の経歴に対する疑惑について

6) アニリール・セルカン氏は、スキーの選手で1988年のカルガリー冬季オリンピックに出場したことになっていますが、同オリンピックの公式レポートの選手団および競技結果にセルカン氏の名前は見当たりません。(→ その他の経歴詐称疑惑について

7) アニリール・セルカン氏の著書等で同氏の研究の説明資料として掲載された図画に、別人によって先に発表された論文や記事にある図画に酷似したものが何点もあり、剽窃(他人の業績の盗用)の疑いがあります。また、物理学の論文が存在しないだけでなく、その後の宇宙エレベーターやインフラフリーの研究についても図画等の剽窃が疑われるケースがあります。(→ 他者の研究の剽窃(盗用)、著作権侵害の可能性その他の疑惑画像・写真、およびATA宇宙エレベータ計画についての検証

杜撰な科学研究費の審査

2009-11-27 | 科学研究費 研究計画調書
アニリール・セルカンの 2006年度 科学研究費 若手研究(B)
研究計画調書(都市計画・建築計画 5303)における虚偽記載について


日本学術振興会より情報開示された
研究計画調書 1,2,8,9枚目.pdf を参考に検証する。

関連サイト:2006年度 研究実績報告書虚偽の科学研究費実績報告について

平成18年度 第1段審査委員 理工系 工学
・平成18年度 第2段審査(合議審査)委員
  審査第一部会第二部会第三部会工学小委員会成果公開部会理工系小委員会

概要
研究種目 若手研究(B)
分野 工学
分科 建築学
細目 都市計画・建築計画
細目表キーワード 計画論
研究代表者氏名 (フリガナ)セルカン アニリール (漢字等) Serkan Anilir
年齢 (非公開)
所属研究機関 東京大学
部局 工学(系)研究科(研究院)
 助手
学位 工学博士
現在の専門 建築構法・宇宙技術・建築設計
エフォート 90%
研究課題名 宇宙技術を活用した住宅建設におけるインフラフリー施設の構築に関する研究
研究経費(千円未満の端数は切り捨てる)

研究目的、計画、方法、明細、その他研究課題の受入・応募等の状況・エフォート などについては非公開


研究略歴
・2005年 東京大学大学院工学系研究科 建築学専攻 助手
(インフラフリー技術を応用した施設の開発に関する研究)

(講師は詐称)・2003年 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙構造・材料系講師
(日本の宇宙開発研究における構造・材料研究)

・2000~2002年 鹿島建設デザインエンジニアリング部 研修生
(日本における建築環境の学習及び技術の習得。また同建築・設計プロジェクトの推進。)

(詐称?)・2000~2003年 NASAジョンソンスペースセンター アドバンスプロジェクト チームリーダー
(NASAが行う宇宙空間での構造開発研究において宇宙エレベータプロジェクトの統括。またここで開発された技術の一般企業への移転。同研究の業績が評価され、2005年ケンブリッヂ大学特別物理化学賞を受賞。)

(詐称?)・1998年 ヨーロッパ宇宙開発事業団(ESA) 宇宙技術移転開発部メンバー
(EUにおけるエラスムス交換プログラムにおいてバウハウス大学より派遣。一般企業に対し宇宙開発技術の移転を目的とした三ヶ月の就任。)

(詐称?)・1997年 プリンストン大学客員教授 数学部教授
(EUにおけるレオナルド交換プログラムにおいてバウハウス大学より派遣。科学・数学分野と建築分野の交流を目的とした八ヶ月の就任。)


学位論文
・アニリール・セルカン、"情報化時代における建築物に関する研究- Buildings in the Information Age", バウハウス大学大学院建築学専攻修士論文、ワイマール、ドイツ、1999年2月18日

(誤記?)・アニリール・セルカン、"宇宙空間で長期居住を可能にする軌道上施設に関する研究- Study on an orbital Settlement (ATA).for a permanent presence in Space", 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士論文、東京、日本, 2003年12月16日

著書(出版書籍)
1) ANILIR S、'Buildings in the Information Age', (修士論文の出版), バウハウス大学出版, 1999年9月

2) (捏造) ANILIR S., EDWARDS B., "SPACE ELEVATORS- An Advanced Earth-Space Infrastructure for the New Millennium", NASA STI ProgrmOfficePublication, NASA/CP-2000-210429, (NASA Marshall Flight Centerで行われた革新的宇宙インフラストラクチャー・ワークショップにプロジェクト・リーダーとして参加、その研究結果の出版)、2000年8月
ANILIR S., "エコ手法とその事例-A View to Ecological Architecture", (鹿島建設によって依頼された研究、参考文献として全国の鹿島建設支社に配本される)、鹿島建設出版, 2002年7月

3) (捏造) ANILIR S., "The Space Elevator", Feasibility Study funded by NASA, published by NASA- Institute for Advanced Concepts, NASA/CP-2003-352104, (実現可能な研究としてNASAによって助成金受けた研究結果の出版)、2003年2月

これまでの調査結果
著書2): Smitherman Jr., D. V. 2000. Space Elevators: An Advanced Earth-Space Infrastructure for the New Millenium, NASA/CP-2000-210429.
という実際に存在する報告の著者名を変えたもの。EDWARDS B氏は、Space Elevatorの研究で有名。宇宙エレベータのイメージ図として画像を盗用されている被害者

著書3): Edwards B. 氏の報告のパクリ。(番号は謎)
http://www.niac.usra.edu/studies/521Edwards.html
NIAC (NASA Institute for Advanced Concepts) [既に廃止] が資金補助した研究全ての報告は
以下にあるそうです。当然、セルカン氏はいません。
http://www.niac.usra.edu/studies/studies.html




原著論文
1) ANILIR S., BANAZEWSKI K., BLASZcZYSZYN M., GOLEBIOWSKI P., LINDER R., PINDOR B., et.al., "Advanced Technology Paths for redeveloping of old cities taking 'zamosc' as a case study", ENTER ポーランド建築専門月刊誌, Ed. 1' 97, p.26-27, ISSN 0867-4566, 1997年1月

2) ANILIR S., SCHOENFUSS S., MULLER T., "Ecological Habitant Design Considerations in extreme environments", バウハウス大学建築・構造専門月刊誌, Vol. 1/1998, p.13, 1998年12月

3) ANILIR S., "From Past to Future- Japanese High-tech solutions", トルコ建築学会発行の建築専門誌, Vol. 2/00, p. 34-40、2000年2月

4) ANILIR S., "The Role of Space-Based Manufacturing in an Evolving Space Economy", NATOの宇宙航空研究開発技術専門誌、p.5-9, 2003年5月

5) (捏造) ANILIR S., "A Proposal to understand the 11th Dimensional membrane universes and their architectural forms in space environment", Physical Review Letters, ケンブリッジ大学出版, 2003/09, p. 39-50、2003年9月

6) (捏造) ANILIR S., "Energy for Housing in the 21st Century- Advanced Technology Paths from Space Technology into Terrestrial Architecture" 中東工業大学(METU) 建築・構造専門雑誌特別版(日本建築学会建築生産専門研究委員会と共同で), Volume 23, Number 9-10, p.43-53、2003年9月

7) (捏造) ANILIR S., "Terraforming Mars", p.12-18, Popular Science 科学専門誌12月番, 2003年12月

8) (捏造) TODD B., ANILIR S., "The NEEMO Project: A Report on how NASA utilizes the 'Aquarius' Undersea Habitat as an Analog for Long-Duration Space Flight", National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) 月刊誌, 2004/04, p. 23-36, 2004年4月

9) (捏造) ANILIR S., "Proposal for air-filled construction systems to develop ultra-high rise buildings in earthquake zones", TASARIM建築専門月刊誌, 2004/08, p.73-78, ISSN 1300-7351, 2004年8月

10) ANILIR S., "Space Station Architectures- Educational development and technology transfer pattern for a new design and engineering field", ARRADEMENTO イタリア建築専門月刊誌, ISSN 1300-3801, 2004年12月

11) ANILIR S., MATSUMURA S., "A New Vision into the 21st Century Architecture: Design and Development of Infra-free structures in future cities", UIA 専門雑誌特別版, p.53-55, 2005年7月


これまでの調査結果
原著論文11報の中には、
http://blog.goo.ne.jp/11jigen/e/b60bba756833648cbcc98e4d5a96e2fb
で、捏造発見済の論文4報が含まれている。
5)の論文 → 東大HPに記載の業績1(捏造)
6)の論文 → JAXA(ISAS)業績3(捏造)
7)の論文 → Popular scienceの当該号には、アニリール氏の記事は存在しない。(捏造)
8)の論文 → JAXA(ISAS)業績1(捏造)
9)の論文 → 東大HPに記載の業績2(捏造)


学会発表論文
1) ANILIR S., "Converting Compression structures into Tensile Structures; How to build high-towers regarding the Space Elevator as an example", SPACE & INNOVATION 2002 Conference, Reno, U.S.、2002年1月

2) ANILIR S., 2002年5月,. "ATA" Commercial Space Development Plan, an orbital space settlement and business proposal to establish a permanent space presence and make a profit", Proceedings from the 23rd International Symposium of Space Technology and Science, Matsue, Japan

3) (改ざん、詐称) NOZAKI K., ANILIR S., MATSUMOTO S., et.al., "A Flexible Interior Design Concept for Space Applications", Proceedings from the American Institute of Aeronautics and Astronautics (AIAA), COSPAR World Space Conference, Houston, U.S., 2002年10月

4) (盗用) ANILIR S., "Near Earth Objects (NEO) as Material Resources for future Space Architecture Applications", Proceedings from Society of Automobile Engineers (SAE), Vancouver, Canada, 2003年7月

5) ANILIR S., "The Architecture of Space in 4th Dimension", Invited Speaker to the Annual Yearly Meeting of Design Engineering Technical Committee (DETC), American Institute of Aeronautics and Astronautics (AIAA), Reno, U.S. , 2004年1月

6) ANILIR S., "Industrial Processes in Space Manufacturing for Converting Asteroidal Materials into Useful Construction Elements", Proceedings from Earth & Space 2004, The American Society of Civil Engineers (ASCE), Houston, U.S. 、2004年3月

7) (盗用)WILSING M., ANILIR S., AKPINAR N., "MICRO-G Architecture- An Innovative Design and Education Experience in Turkey", Proceedings from Earth & Space 2004, The American Society of Civil Engineers (ASCE), Houston, U.S. , 2004年3月

8) ANILIR S., NATORI M.C., "Proposal of a Golden Angle-based Platonic solid combination to define the root of all existing forms in nature", 20th Symposium of Space Structures and Materials, Japanese Aerospace Exploration Agency (JAXA), Kanagawa, Japan, 2004年10月

9) ANILIR S., MATSUMURA S., "A New Vision into the 21st Century Architecture: Design and Development of Infra-free structures in future cities", UIA Conference、2005年7月

これまでの調査結果
学会発表論文9報の中には、

で、改ざん・所属詐称・盗用発見済の論文3報が含まれている。
3)の論文 → 著者順入れ替え、東大→NASDA-ISAS の所属詐称(改ざん、詐称)
  http://blog.goo.ne.jp/11jigen/e/bdab306861f7455de1e13940e1c57ade
4)の論文 → コピー&ペースト(盗用)
7)の論文 → コピー&ペースト(盗用)

博士論文(D. thesis) は盗用

2009-11-04 | セルカン博士論文
アニリール・セルカン氏の博士論文中の文章や画像について、他者のサイトや報告書からの盗用が疑われている。

⇒2009年11月29日に、
東京大学へ申立書を送付。11月30日到着し、担当者より受理通知がメールにて届きました。
実際はゆうパックなので、伝票が必要です。
拡大画像はこちら。 


現在、本文352ページ中、208ページ (約59%) において文章の盗用(ほぼ丸ごとコピペ)や画像・グラフ・データの盗用が確認されている
(他者からの引用であると予め同氏が断っているp.23,46,66,161,212,225,333や、p.351-361の清水建設の方が1st Authorの論文は除いて計算している)

盗用元の文章の主語を "I" に変えたり、盗用元の重要用語・主題に "ATA" の固有名詞や"by author"の修飾語句を付加し、あたかも自分の研究であるかのように書いており極めて悪質である。
※ "ATA"とは、アニリール・セルカン氏が、トルコ近代化の父・アタチュルク(ATATURK)から名を取ったもの。

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士論文; 宇宙空間で長期居住を可能にする軌道上施設に関する研究
Doctoral Thesis (Serkan ANILIR); Department of Architecture, Graduate School of Engineering, The University of Tokyo) :STUDY ON AN ORBITAL SETTLEMENT (ATA) FOR A PERMANENT PRESENCE IN SPACE
(平成14年:2002年12月16日)
論文審査委員: 松村秀一助教授(主査)、坂本功教授、野城智也教授、曲渕英邦助教授、川口健一助教授
 ⇒表紙(TITLE) ⇒目次(CONTENTS) ⇒博士学位論文要旨 ⇒審査結果


・ 博士論文 第1章, CHAPTER 1: INTRODUCTION
  page 1 - 22
(page 1,8-11,13,14,17-22の13ページ = 59%のページで盗用が発見されている。)

・ 博士論文 第2章, CHAPTER 2: DOING BUSINESS ON ORBIT
  page 23 - 43 (p.23は、Carl Sagan氏からの引用)
(page 25-28,30-32,34-40,43,45の16ページ = 80%のページで盗用が発見されている。引用文p.23は除く。)

・ 博士論文 第3章, CHAPTER 3: COMMERCIALIZATION OF SPACE
  page 46 - 65 (p.46は、Hermann Noording氏からの引用)
(page 47-65の19ページ = 100%のページで盗用が発見されている。引用文p.46は除く。)

・ 博士論文 第4章の1~3, CHAPTER 4.1-4.3: CAPABILITY DEVELOPMENT PROJECTS
  page 66 - 127 (p.66は、Albert Einstein氏からの引用)
(page 67-71,74,75,78,99,100,103-107,109,111,113,114,118,120-123の24ページ = 約39%のページで盗用が発見されている。引用文p.66は除く。)

・ 博士論文 第4章の4~8, CHAPTER: 4.4-4.8: CAPABILITY DEVELOPMENT PROJECTS
  page 128 - 160
(page 128-140,142-145,147-152,155-159の28ページ = 約85%のページで盗用が発見されている。)

・ 博士論文 第5章, CHAPTER 5: A PROFITABLE BUSINESS PLAN
  page 161 - 211 (page.161は、Tomas D. Jones氏からの引用)
(page 166-169,171-173,177-181,183-185,199-210の27ページ = 約54% のページで盗用が発見されている。引用文p.166は除く。)

・ 博士論文 第6章, CHAPTER 6: DESIGNING THE "ATA" ORBITAL STATION
  page 212 - 333 (p.212は、Gerald O. Neill氏からの引用)
(page 214,217,220-222,224,228-236,239,241-244,246,251-252,260,287-290,292-309,311,312,314-331の66ページ = 約55%のページで盗用が発見されている。引用文p.212は除く。)

・ 博士論文 第7章, CHAPTER 7: CONCLUSION
  page 334 - 362 (p.333は、Thomas H. Huxley氏からの引用)
(page 339-349の11ページ = 約69%のページで盗用が発見されている。引用文p.334や、p.351-361の清水建設の方が1st Authorの論文は除く。)

・ 博士論文 巻末に掲載されている画像1~8, Images: 1-8
  page 363 - 366
(画像:Image 1-8 (4ページ分)全て = 100%の画像について他サイトにおいて同一画像が確認されている。)

・ 博士論文 巻末に掲載されている画像9~16, Images: 9-16
  page 367 - 370
(画像:Image = ? 0%の画像について同一画像が他サイトにおいて確認されている。)

・ 博士論文 Reference
  page 371 - 376



参考: 虚偽の科学研究費業績報告、および、虚偽のJAXA業績報告について 



宇宙飛行士候補は嘘

2009-10-13 | アニリール・セルカン
アニリール・セルカン氏の宇宙服写真は合成写真である可能性が高い。

↓ アニリール・セルカン氏著『ポケットの中の宇宙』(右)や和歌山大学講演ポスター(左)に掲載されていた同氏の写真
 (p55 「2004年12月、宇宙飛行士候補に選ばれたとき、マスコミに発表された写真」※宇宙服を着た写真 )

Image credit: Dr. Serkan ANILIR

Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 中央公論新社

↓ STS-49に搭乗したRichard J. Hieb氏の写真に酷似
Image credit: NASA

・ 候補に選ばれた時点で宇宙服を着て記念撮影することはない。
 (こうした写真が撮影されるのは、通常フライトが決まった時)
・ NASAの記章が古い。この記章が使われていたのは1992年まで(→ NASAの記章の歴史
・ 宇宙服が古い。現在は腕と肩が一体になっている(→ 近年の宇宙服の写真
・ 胸に付けられたミッションパッチは、1992年のSTS-49のもの(→ STS-49ミッションに関するNASAサイト

よって、アニリール・セルカン氏の宇宙服の画像は、Richard J. Hieb氏の画像を加工したものである可能性が高い。

 日経BPの記事や、和歌山大学での講演ポスターにも同じ合成写真が掲載されている。

その他多くの公の場で、宇宙飛行士候補という肩書きを使用している(→第113回J.I.フォーラム筑波大学公開セミナー



アニリール・セルカン氏の海中訓練写真は別人の写真からの盗用である。

Image credit: Dr. Serkan ANILIR
(Image credit: UNCW/NOAA)

Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 中央公論新社
(Image credit: UNCW/NOAA)

独立行政法人科学技術振興機構(JST)運営の「かがくナビ」の記事において「NASAで海中訓練中のセルカンさん」として掲載されている写真(左上)や、アニリール・セルカン氏著『ポケットの中の宇宙』p61の掲載写真(右上)は、実際は、2003年6月のNASA極限環境ミッション運用訓練5(NEEMO 5)で、閉鎖施設「アクエリアス」の技術者として参加したジェームズ(JamesTalacek)氏の写真である。
(⇒ JamesTalacek氏のプロフィール

アメリカ海洋大気庁(NOAA)管轄のフロリダ州沖合の海底約20mに設置された閉鎖施設「アクエリアス(aquarius)」のホームページ「June 2003: Space Simulation and Training Project: NEEMO V.」に、同じ海中訓練写真(James works on Aquarius fittings)が掲載されている。

この海中訓練写真は、アニリール・セルカン氏著「宇宙エレベータ」大和書房 p19 においても掲載されており、「ミッションスペシャリストとして、水中で暮らすなど、様々な訓練を受けた。 2006年4月からはESAで訓練は続行される。 」との説明が付いている。





アニリール・セルカン氏の宇宙飛行士訓練に関する写真の一部は、ジョンソン宇宙センターのビジターセンターの展示や見学コースの写真に酷似している。

アニリール・セルカン氏著「ポケットの中の宇宙」p59 「2004年12月、NASA。宇宙飛行士候補として、スペースシャトルで訓練中」の写真(左下)と、「宇宙エレベータ」p19(右下)について。

Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 中央公論新社

Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房


左上の写真について
・コックピットの型式が古い
シャトルのコックピットは2000年から2004年にかけてCRTを全面的に廃しLCDを使ったものに改められている。
http://iss.jaxa.jp/iss/2a_2a/shuttle_repair.html

・この写真はジョンソン宇宙センターのビジターセンターで撮影されたものである可能性が高い。 。
(スペースシャトルのコックピットの展示(コックピットとの間にガラスの仕切りがあり、
音声解説のステッカーが貼ってある)
http://www.everywheremag.com/photos/25898
http://www.flickr.com/photos/_stefanie/3713432041/
もちろん、本物の訓練施設にはこんなラベルはない。
また、本物は操縦席の後ろの部分がガラスで隔てられてることもない。


アニリール・セルカン氏著「ポケットの中の宇宙」p60 「2002年、NASA。ドッキングの調整訓練」(左下)と、「宇宙エレベータ」p19(右下)の写真について

Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 中央公論新社

Image credit: Dr. Serkan ANILIR & 大和書房


・これはドッキングの訓練装置ではない。
・ドッキングの際のコントロールユニットとは形状が異なる。
http://newshopper.sulekha.com/slideshow/technology///960284.htm
http://iss.jaxa.jp/astro/pict/ms_039.jpg
上のリンクの画像は、コックピットの背中側を撮影した画像(上の画像の後ろ)。
コンソールの真ん中にある、操縦桿のような形をしたものがドッキング時に使われるもの。 ちなみに、ロボットアームの操作に使われるのは、若田宇宙飛行士が立っているコンソールと、 さきほどの操縦桿の上、オレンジ色の部分のレバーのようなもの。 見ての通り、どちらもセルカン氏の使っている機材とは似ても似つかない。

アニリール・セルカン氏の写真のものはおそらく、現在は使われていない船外活動ユニット(MMU: (Manned Maneuvering Unit)のモックアップと呼ばれるもので、窒素を噴射することで命綱なしで宇宙遊泳をするための装置である。
http://en.wikipedia.org/wiki/Manned_Maneuvering_Unit
ただのこの装置は、スペースシャトルチャレンジャーの事故以降は使用されていない。
http://history.nasa.gov/SP-4219/Chapter13.html

・また、本物のMMUのシミュレーターとはまるで違う。
http://images.jsc.nasa.gov/luceneweb/caption_direct.jsp?photoId=S84-27703

・さらに、MMUの展示の写真に酷似している。
http://www.flickr.com/photos/famillesebile/3288401627/
http://www.flickr.com/photos/wvpv/2344935413/
ただ、上の二つの画像のジョンソン宇宙センターのビジターセンターの展示物は、
よく似ているけれど細部が微妙に異なる。

その他、"Johnson Space Center"のキーワードでFlickrを検索すれば類似の写真が見つかる。
http://www.flickr.com/search/?ss=2&w=all&q=Johnson+Space+Center



検証中の画像 (コメント欄参照)


アニリール・セルカン氏のブログ記事(2007.1月の記事)に掲載されている写真
「シミュレータの中、人間一人がやっとのスペース。」の説明付き。

この写真の中のシミュレータとされるものは「Lunar Module ミッション・シミュレーター」(Lunar Module Mission Simulator : LMMS)のことと思われる。


しかし、ケネディ宇宙センターにおいて、Lunar Module ミッション・シミュレーターが現在も訓練に使われているということは、考えにくい?

同じシミュレーターの画像はアポロマニアックスなどで見れる。
http://www.masaakix.interlink.or.jp/apollo/d_apollo/_training/training.htm
http://www.apolloexplorer.co.uk/photo/html/apoll_ov/10074712.htm
http://www.blogcatalog.com/blog/common-themes/83bccda2bb2ca654b2a585bebc0175d2
http://www.cradleofaviation.org/exhibits/space/lm_simulator/index.html
http://www.flickr.com/photos/50203533@N00/2346255944/
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Apollo_Lunar_Module_Inside_View.jpg
↑ wikiで紹介してある、2007に撮られたという、ケネディ宇宙センターの Apollo Lunar Module (LM) crew cabin. の写真は、シミュレーターではなく、計画中止で使用されなかったLunar_Moduleか?(LM-9?)
そのほかに、LM-2, 13, 14も、その他の博物館で展示されている。

上記写真中のセルカン氏の背後のLunar Module(シミュレーター?)について、さらなる調査が求められる。


↓アニリール・セルカン氏のブログの記事
http://blog.anilir.net/?search=%A4%C9%A4%A6%A4%E4%A4%C3%A4%C6&page=1
当記事では、「ボストンで用事が全て終え、その次の日はオーランドに移動し、ケネディースペースセンターでのグループ訓練に参加しました。ハワイで操縦訓練を受けているので、ケネディーではSurfaceLanderというシミュレータに入りました。コンパクトで狭い空間ではありますが、何でもすぐに手が届くように、うまく設計されてさすがです。運転は、事前にハワイで訓練をしてあっても、ものすごい難しいものだけれど、こういう経験をできることは非常に嬉しくてワクワクします。他には、その他訓練を受けつつ、NASAが開発しているハビタットの模型を見たり、関係者と打合せをしたりし、インフラフリー研究のためにもとても参考になりました。」というコメントが述べられている。




以上のように、アニリール・セルカン氏が公開していた写真は捏造あるいは盗用されたものであり、セルカン氏の宇宙飛行士候補という経歴は詐称である可能性が高い。