萌黄の鳥

短歌を通しての交流

膝折りて地にうずくまる老い鹿は 

2010-03-31 09:58:37 | Weblog


お気に入りのさくらの本棚が土玲に占拠されている。
萩、長崎のものも混じっているけど圧倒的に奈良のものが多い。
のんびり電車にのってから行き先を決める、奈良はそんな旅のできる町である。

きのうは奈良公園の鹿に会いに出かけた。鹿せんべいを買う人がめっきり減った
ことに気がついた。不況のせいかもしれない。テレビでも報じていたが中国系と思われる
観光客が目につく。
あまり天気がいいので若草山にも登った。連れてきた二人の小学生の児を見失う。
怪我でもさせたら大変だし道に迷うかもしれない。
心臓の持病のため坂道を登るのは禁じられている。下りてきた若い男性に訪ねると山は
そんなに危険ではない「むしろこんな天気に登らない方が可笑しい」といって去った。
「なるほどそうか」と休み休み登る、おかげで素晴らしい大和の国が一望できた。
前日の雪が嘘のように「大和は国のまほろば」晴れた天気にさくらも美しい。

突然の思いつきに、携帯もカメラももってきていなくて残念。
急きょバカチョンカメラでは写してきたがここに提示できなくて、、。
という訳で、間に合わせの写真をお見せすることになってしまった。


   膝折りて地にうずくまる老い鹿は
 すれ違いざま雄の目をせり /アリサ 



            アリサ/ ささきのりこ


「萌黄の鳥」
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 夕暮れの鴨川べりをドーベルマンと

2010-03-06 11:17:53 | Weblog



  夕暮れの鴨川べりをドーベルマンと少し老いたるジャンギャバン


散歩から帰った夫が、いつもじっとみつめている犬がいるという。
閑静な住宅地が広がるこの道はいろいろな犬に出会うがそんな犬がいたかしら思ったが、
はたと気がついた。それってドーベルマンと違う。
犬の区別がつかない夫に聞いても無駄なので、確かめに後日一緒に出掛けた。

写真のこの犬はプラスチック製というかつくりもの。少し視力の悪い夫には本物に
みえたらしい。哀愁を帯びた犬に自分を重ねていたのかもしれない、、。
ドーベルマンって孤独な感じがつきまとう、、。で、こんな歌ができた、、。
まったくの創作である、、。

後日談がある、、。この犬の種類はポインタ-かもしれない。ドーベルマンでは
ないことは確からしい。

アリサ / ささきのりこ



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