前編で書いた……『目先の利便。利得』に流されついつい忘れがちな『何時もの普通』が消えていく流れ……。
明治政府は日本の近代化モデルにイギリスを選んだ……。
二次大戦の後……流れで先生はアメリカに変わった。
イタリア・ドイツも敗れたけれど、日本の様に何から何までアメリカナイズって影響は受けなかった。
何時だったかヨーロッパと日本では『ボリュームゾーン』に位置する俗にいうおバカな大衆の『質的な違い』について書いた事があった……。
ヨーロッパの大衆は『賢いおバカ』であり『自分達の事を熟知している』と……。
いざという時に、自分達より優れた人間に判断を委ねる賢さがあるんだと……書いた。
ドイツもフランスもイタリアも……アメリカの影響は受けつつも町並み一つに『旧きよき伝統文化』を堅持している。
日本でいう商店街が今も健在でズラリと並んでる……。
ファーストフードに占領されたかの様な町並み。狭い国土、狭い宅地と住宅にすみながらコストコで喜び郊外のモールにせっせと通う。
『文化は刹那の判断』では築けない。
江戸時代の庶民の教養、文化、判断の時間軸の長さも……前編で触れた。
歴史上唯一回の敗戦の仕業なのか?
目先に強く軽挙妄動を競う様な人間達が……大手を振って再現不可能な文化を踏みにじって葬って行く……。
政治はどんな状況下であれ、省庁の利権とそれにまとわり付く人間達が刹那を競ってぶん取り合戦を繰り広げ……国の富を食い潰していく。
田中角栄は……ロッキードのピーナッツを何粒か食らったけれど……その何倍も『国の役に立った』のは事実。
ソコには『悪徳にも矜持とプライドがあった』気がする。
欲得であれ悪徳であれ単味の……底浅い見え透いた人間達はその自身の害毒のみならず……長い積み重ねの成果の文化までも救い難く破壊するんだなぁ?……とつくづく思う。