羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

わたしを離さないで

2016-01-16 20:00:27 | 日記
子供時代、回想程度かと思ったらガッツリほぼ全編子供時代編。イジメより学園の異常性や、それが日常化している点にもそっとクローズアップしてもよかった気はしたかな。冒頭焼却されたヤツも1話の内に誰だったのかハッキリさせるのかとも思ったが、モブの死はあくまでモブか。
あの学園だけ異常なのかと思わせて提供用クローン自体は周知? のディストピアっぽい。微妙だが、医学レベルも我々の世界よりちょっとだけ高いっぽい。もっとスパーンとそれならそうと分かる感じなら分かりやすかった気はした。原作は一定の評価を得たものの、劇的で不可避の残酷な環境を作者が作為的に作ってそれをホラーやエンタメじゃない方のノリで披露したから結構批判されることもあったようだ。手段と内容と受け取り手の合致の問題だね。ドラマはヒットするかどうかはともかく、今のところガチで批判される感じじゃないなぁ。今後子供が子供のまま犠牲になる描写が入ると描き方によってはまた違ってくるかもしれない。どう考えてもデリケートなシーンで、演出が自分の劣情を優先するようなことはVシネマや単館映画ですべきことだ。それを求められる場所もある。
ウロボロスの主人公達のあの家を、拡大させてより冷徹に掘り下げた世界。『処理』する側に回った現在の主人公が、あの世界でどういう決断をして物語を終わらせるのか、見物だ。

最新の画像もっと見る