羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

花咲舞が黙ってない 3

2015-08-28 23:09:18 | 日記
岡村社長は激怒して水原が殴られたのだった。「全て私の力不足が原因です」「磯部さんも当時の関係者ですので、どうぞ気を付けて下さい」花咲は気遣ったが、「私は大丈夫ですよ」磯部は疲れた表情で呟いていた。
岡村社長はシロだった。現在岡村は上海で商売をしており、アリバイがあった。花咲達が警察からの知らせに困惑していると、本部に田川が訪ねてきた。「実は、昨日言えないことがあったのよ! 岡村スチールの担当だった行員のことなんだけど」「磯部さんですか?」相馬が言ってみると、「知ってるの?」田川は裏事情を語り出した。当時、磯部は強引な水原に逆らった為、目を付けられイジメを受けており、岡村スチールの件も単にイジメの一貫に過ぎなかった。「もし断るなら早くしないと、他の金融機関に申し出ても間に合わなくなります!」磯部は岡村スチールに関し水原にそうも進言していたが、取り合われなかった。「彼が犯人なら、自首するように説得してほしいの!」当時何もしてやれなかったと、田川は心配していた。
田川が帰ると、相馬はダメ元で磯部本人に電話を掛けると、意外にも磯部は出た。逃げるつもりは無いらしい。磯部は打ち明けた。飛ばされた先ではいわゆる追い出し部屋に入れられたこと、家族の為に耐えたこと、2ヶ月前、出勤途中にとうとう座り込んでしまい銀行を辞めたこと、辞めた後何も残らず途方にくれたこと、そしてたまたま川崎支店の前を通り掛かると、相変わらずワンマンで支店長としてチヤホヤされている水原を見掛けたこと!「許せないと思いました。あの人にはどこにも、何の傷も付いていないのかとっ。その時に決めたんです」磯部は復讐を決めていた。また「許せない人間がいるんです。見て見ぬふりをした奴がっ」と言って、怒る磯部は電話を切った。当時の水原の上司は、真藤!
真藤は金融懇談会に参加すべく児玉を伴い、
     4に続く

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