乳がん多発骨転移・多発肝転移ステージ4です!のぴりぃのボチボチ日記

S43年生。H24年右乳房温存手術、翌年多発骨転移、H28年多発肝転移。治療のことや日常をつづります。前を向いて。

大津秀一先生の「死ぬときに後悔すること25 」

2013-11-24 14:45:40 | 日記
骨転移を告知された私は、自分の余命を意識せざるを得なくなりました。

家族や友人らに本当の「さよなら」を言わねばならない、その時までに、私は何をすれば良いのだろうかと真剣に考えるようにもなりました。

そこで、たくさんの方に読まれて話題になり文庫化された、大津秀一先生の「死ぬときに後悔すること25」を読んでみました。

すでに、大津秀一先生の「世界イチ簡単な緩和医療の本」を読んでいたし、先生のブログも覗いていました。
会ったことは一度もありませんが、“大津先生の言うことなら、素直に聞ける”と思える感じ。

で「死ぬときに後悔すること25」には、先生の体験を基に事例を挙げながら、分かりやすく「後悔すること」が解説されていました。

読んでみて、自分のことより、母のことを想いました。

私の母は昨年、事故で亡くなりました。
ツラい痛みと苦しさの中を頑張り続けた母の闘病生活33年目の夏でした。
母が、大津先生の本を読んでいてくれていたら良かったなぁ…と、「死ぬときに後悔すること25」を読み終えて想いました。
そして、母に対して親不孝だった自分を改めて後悔しました。

ごめんなさい、お母さん。
お母さんのツラさが、昔の私には分かりませんでした。
骨転移で毎日痛みや副作用と戦いうようになった今、やっと、私は少し、お母さんのツラさを共感できているのかもしれません。

母を想っても、また、自らの人生を思っても、大津先生の本を読んで、自分も動けるうちに、会いたい人に会いに行ったり、行きたいところに行ったり、感謝の気持ちをコトバでキチンと伝えたり…できることをやっていこうと改めて強く決心しました。

何より、家族と笑顔で過ごす時間を大切にしていけたら良いなぁと。

ありがとう。
たくさんたくさん、ありがとう。

毎日を大切に生きつつ、しっかり伝えていきたいです。

読んでいただき、ありがとうございます。

緩和ケア認定看護師さん

2013-11-24 07:40:20 | 日記
このブログをこれまで お読みいただいた方は お気づきかと思いますが…

私は外科の主治医と相性が あまり合わないみたいです。

主治医は、意地悪ではないし、特別悪い人では無いのです。
でも、私は主治医が苦手です(泣)

昨年2月に右乳房温存手術の後、以前かかっていた乳腺専門のクリニックに戻ろうかとも思いました。
でも、手術したC総合病院の方が家からも職場からも近いし、もし救急で運ばれても「ここの患者です」って言えるから…などと考え、留まりました。

私ひとりで受診すると、主治医に、伝えたいことの半分も伝えられず、訊きたいことの半分も訊けず。
診察室を出る時は毎回 目に涙を浮かべている始末。
いいおばさんが、みっともないったらありゃしない。

夫が一緒だと、私が諦めて黙ってしまっても夫が頑張って意見してくれたりするので心強いのですが…夫に仕事を休んで毎回付いてきてもらうのも難しい。

かと言って、私ひとりでは、主治医を相手にどんなに頑張っても、診察の最後は気持ちが挫けてしまうのです。
痛み止めも副作用対策も、1対1の診察場面では、納得のいく処方には到底たどり着けませんでした。

がん拠点病院には『がん相談支援センター』や『緩和ケアチーム』が設置されています。
私は思い切って、『緩和ケアチーム』に相談することにしました。

最初に対応してくれたワーカーさんが緩和ケア認定看護師さんと相談すると良いと勧めてくれました。

まず、緩和ケア認定看護師さん(以下、緩和ケアナース)と個別相談する日時を予約。
数日後、予約通りに緩和ケアナースと個別に面接相談しました。

私から緩和ケアナースに、手術から今までの経過や、今 困っていること…何よりも、主治医とのコミュニケーションの悩みなどを説明。
また、痛み止めや便秘対策の薬の処方内容についても相談しました。

緩和ケアナースは私の話をきいて、次回の診察時に、私の希望が主治医にキチンと伝わるように工夫してくれると。
それでも主治医とコミュニケーションが上手くいかない場合には、診察場面に緩和ケアナースに同席してもらうことにしました。

「よろしくお願いします」
お礼を言って帰る時には、少し気持ちが軽くなったような気がしました。

次の診察では、主治医がいつもより、長く時間をかけて処方を調整してくれたり、質問に答えてくれたり、希望した検査をオーダーしてくれたりしました。

緩和ケアナースが色々と主治医に伝えてくれたおかげで、今回は診察室を涙無しで出ることが出来ました。

その日の診察後、緩和ケアナースにお礼を言って帰りました。
「これからも何か有れば相談してくださいね」と緩和ケアナース。

ありがとうございます。
緩和ケアナースに相談して良かったです。

がんの患者さんで、主治医とのコミュニケーションで悩んでいたり、治療内容に納得がいかない場合には、その病院の相談室のワーカーさんや看護師さんに相談すると良いかもしれません。
遠慮してばかりでは、後悔するかも…と思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございます。