小説サプリ

短く、シンプルに、心のためになるものを書いています**。読んでくれたらいいです。

ネコの童話

2015-10-19 09:16:58 | 小説

三毛猫のファッションショー

今日は、秋だから、赤い服を着よう。

どこに行くの、三毛ちゃん、スカートの裾が切れてるわよ。

これさっき自分で作ったの。
お父さんの寝相の下にあった生地だから、
変なしわがあったの。

今さっき作ったばかりだから、
三毛の洋服は、ペラペラだった。
それでも、お気に入りだったので、うれしくなって、
ブドウの実や、イチゴのキャンディーを買った。
歯に悪いって、お母さんに怒られたけど、
いつも、茶色の服を着ているから、今日はこれでいいやと思った。

その日三毛のお兄さんは運動会で、走りっこが一番だった。
三毛はそれを見に行こうとして、間に合わなくて、
おうちでスープを作っていた。

そうしたら、お兄さんがたらふく食べられてよかったと言った。

もうすぐ、どんぐりが落ちる頃だ。
三毛は、冬が来る前に、どんなふうに秋の収穫をするか考えていた。

明日も晴れたら、森が湿気ないうちに、
草を取りに行こう。

女とわかれた男の話

2015-10-08 15:49:16 | 小説

その日、彼はカフェにいた、、。
カフェで、ぼーっとしていた。  

時々言いようのない怒りがよぎることもあった。

それは、こういう事だった。

彼女は、自分を1人にして行ってしまった。
ただ1人、ここにいる。
空っぽに感じる。

”あの子は、自分に対してどうしたかったんだろう。

ぼくは、あの子にどうしてやったらよかったんだろう、、今にしてみれば分からない。

自分には何も言ってくれなかった、あの時、心にあっただろう事は。
それで良かったのかな?

こうして、ここに1人でいて、自分はどうすることもできない。”


いやおうなしに、とりとめもなく次々に記憶が通り過ぎる。

明るい日差しの中で笑っている女、2人で行った公園の緑と風の色。


あの頃の自分の事を思いだしていた。

会社で参っていて、表情も無くなりそうだった。


我に返ると、いつもの場所にいる。
だれも来ない。
ここにはいつも今は1人しかいない。

いつもの予定の入ったスケジュール帳、何だか空っぽに見えた。
時間だけが待っているようで。



彼女の細面がまたよみがえる。
自分はこう思っていた。

”1人になったって、何にもなりはしないのに。

こんな空を見ているのかな?
地平にたどり着いたら、また会えないかな。”


考えるのをやめて、雑踏に入る。

ここにいると、意識が靄掛かる。


でも、青い空の下に行きたいな。

、本当は、君の笑い声が聞きたいな、この体で。

そんなこと、許されていないのかな。


でも、彼女はもっと、自由にしているかな。

自分の事忘れてるかな。

自分は、記憶の中に、封じられてるのかな。

彼女の心の中の、音のしない白い箱の中に。

叫んだら、きっとひびくだろう、けど、

なにも変わりはしない。


ぼくは、彼女を待ってた。

心の箱の中に、ぼくをとじこめて、

わらいながら泣いている、あの自由な女のことを。



そしてまた、自分も、夜のとばりの中で、
わらいながら泣いているような気がした。

おわり

ブログ引っ越し

2015-10-08 11:17:51 | エンジェルリーディング
スピリチュアルなブログは、アメブロのhttp://ameblo.jp/angelight1416/

に引っ越しました。

応援ありがとうございました!
よろしくお願いします**。

こちらのブログでは、心のための小説を
書いていきたいと思います。

どんなものになるか、楽しみです。
読んで頂けたら、うれしいです。**☆:’

少年の一日のおわり

2015-10-07 12:34:56 | 小説
「残りの石を飛び越えたら、一日が終わるんだ」

 少年は一つ一つの石を、飛びながら、

 悔いていることを思いかえした。

 

(僕はこの一日、どうすごしたっけ?)

 一つ、妹に少し怒ったこと。

 二つ、野菜を食べれなかったこと

 三つ、学校に行くのに時間を掛け過ぎたこと。

 四つ、真剣にドッジボールの試合をしなかったこと。

 
 ふと振り向くと、幻想のように、級友が「どうしたんだ」と声をかける。

 「いつから腑抜けになった?」

 僕は「勉強ができなかったから、やる気がなくなった。」と答えた。

 そしたら彼は、兄さんにいい先生を頼んでやる、と言ってくれた。

 
 僕はずっと、誰にも声を掛けられないでいた。

 だから、声を掛けてくれてうれしかった。

 彼は、僕が力いっぱいプレーしていたことを知ってたんだ。

 

 僕は、彼に「試合の時、力を抜いて悪かった」といった。

 一日は、終わってしまう。



 そのあと、いい兄さんの先生のおかげで、僕は原理が分かるようになり、

 身近な人と話せる位にまで落ち着いた。

 助けてくれる人がいて、力を取り戻した。

 人とはしっかり話さなくてはいけない、と思った。

 落ち着いて話すことだと。

 それが、力を取り戻すための、ルールだと知った。




 おやすみなさい。

平和について ~けんかをしないこと~

2015-10-02 10:21:28 | 日記
ぼくがここにいるのは、

いがみ合うためじゃないし、傷つけあうためじゃない。

どうしてこうなったのか分からない。

僕たちは、怒りや悲しみにおおわれた行動パターンを手放して、

平和に生きて行くって、言っていたよね?

こんなことをしても、エネルギーを疲弊してしまうだけなんだよ。

分かっているはずだ。

ぼくたちにはもう、傷つけ合うことは必要じゃないんだったろう?


ねぇ、ぼくたちは、いい距離を保って、そしてお互いを癒していけるよ。

ここでもう諦めよう。終わりにするんだ、

まちがったことは全部。さよならしよう。


そして、もっといい世界、平和で、癒された世界に行こう、、、、、。

信じてみよう、自分たちを、信じるんだ、今。

天使たちが、僕たちを上にあげようとしてくれているんだから。



こんなに疲れてしまっているのに、もうどうしようもないんだと思ってしまうんだろう。

”休みだって、週2日しか取れないんだし、その時にやることだって出てくるんだろうし、

どうしようもないんだ、おれなんか、馬鹿ばかりして。”



そうさ、ひどいことさえしなくなればいいんだ。

我を失ってしまうような、ばかで、ひどいことさえしなければいいんだ。この世はなにごともバランスさ。

今だよ、今なんだ!

理性と落ち着きをもっていよう。一日一日やっていれば、必ず、出来るようになるんだ。

平和な世界に行こう。


自分を追いやるような癖は、もう過去の遺物にするんだ!

自分に失望するようなことをやめて。

もう終わりにしよう。



あなたがすべて悪いんじゃない。

過去に、あなたの近くで、取り乱していた人がいたのかもしれない。

大きな声で、わめいていたのかもしれない。
それで時々不安になってしまうんだろう。

だけど、決断するんだ、今。


きみの平和をみだすような人たちとは距離をとったらいい。

どんなにわめいている人がいても、1人だけ自分だけはちゃんとした意識を持っていよう。

それが、大切なその人のためにもなる。

ぼくは、あの人とは別に、平和で静かな世界で生きることを選択した人間なんだ。

もう後戻りはごめんだ。

人を傷つけるのは、もう嫌なんだ。

人を傷つければ、必ず自分も傷つくと、もう知っているから。

心を傷つければ、互いの体もまた傷ついている。

それは本当なんだ。

確固たる意志を持つんだ。

自分は、心安らかに生きていく。

きみをじゃますることは、だれにも出来ない。

そう決めたんだ、そういうことになっているんだ。


もう終わりにするんだ、カオスの世界にはいたくないからだ。



きみは、平和な世界にいる。

心をみだすものはここには、何も無い。

それは君が望んだことだからなんだよ。



帰ってきたんだ、静かな世界に。

きみのおだやかな心の中に。

おかえりなさい。

これがきみが望んだおだやかな世界なんだ。

そして、きみの大切な人のための、しずかな世界だ。

大切な人に、平和な世界で生きていてほしいから。

心を失わない。