幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

歴史ドラマと史実、吉田松陰会津に行く、嘉永五年一月二十九日(西暦1852年2月18日)

2013-03-02 17:57:24 | Weblog
大河ドラマ「八重の桜」では、山本覚馬宅に吉田松陰が立ち寄ったことになっていた。
創作だろうと思ったがひょっとしてと思い松陰の「東北遊日記」を見てみた。


(昔図書館から借りたのですが、今回は古本屋から買いました、12巻揃いで¥9,000でした。古本の価格は、安くなり助かります、昔は高かったですね~。)
日記では、松陰は会津では、井深蔵人、志賀與三兵衛、黒河内伝五郎、高津平蔵、廣川勝助、馬嶋瑞園、西郷十郎右衛門など多くの知己を訪れていますが、やはり山本の名は出て来ませんでした。

ドラマに有名人が出てくるのは良いのですが、史実から遠ざかると歴史ドラマは安っぽく成って来るような気がします。
下世話にも「事実は小説より奇なり」と申します。

松陰が会津に着いたのは嘉永五年一月二十九日(西暦1852年2月18日)です。日記によりますと、当日の天気は、

    朝雪、のち晴

【霊憲候簿】によりますと、江戸でも天気は良いのですが、北寄りの風がふく寒い一日で、

気温は朝マイナス4.4度、昼は0度と、朝はその年の冬の最低気温でした。

日本列島が寒気にすっぽり覆われた時、松陰は勢至堂口から、福良、黒森、瀧澤を経て、会津に入ったのでした。

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