スターリンの人生から「ソ連ってどんな国?」を振り返る
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戦後70年の今年、第二次大戦をめぐる歴史認識について改めて考える必要があります。
当時、世界情勢に最も大きな影響を与えていた国の一つがソビエト連邦です。本欄では、ソ連の指導者であり「鋼鉄の男」と言われたスターリンの政治から、ソ連の歴史の一部を振り返ります。
ロシア革命に身を投じ独裁者にのし上がる
スターリンは、ロシア帝国が倒れる前の1901年、ロシア社会民主労働党に入党しました。その後、革命運動に身を投じ、1912年、当時の党指導者レーニンにより党幹部である中央委員に登用されました。
そして1922年、スターリンは党書記長に就任。同年、ロシア革命が終わり、ソビエト連邦の樹立が宣言されました。スターリンは1924年、レーニンが死去すると、古参の党幹部を排除して、独裁体制を築きました。
あんな粛清、こんな粛清
スターリンはまず、農業国だったソ連を工業国にしようと考えました。そこで、国内の工業化と農村の集団化を目指した「第1次5カ年計画」(1928~32年)を策定し、計画経済を実行します。その中では、政府の意向に沿わない何百万人もの富農や資本家、農民が、処刑やシベリア送りになり死んでいきました。
スターリンは1934年、自身の後継者と目されていたキーロフが暗殺されたのを口実にして、スターリン反対派の党員の粛清を開始しました。さらには共産党員、軍人、官僚、罪のない民衆なども粛清され、最終的な犠牲者は数百万人になるとも言われています。
第二次世界大戦での振舞い
次に、スターリン率いるソ連の、第二次世界大戦における振る舞いに目を転じます。
1930年頃から、国際社会では日本やドイツが台頭し始めていました。両国を警戒していたソ連は1933年、ルーズベルト政権のアメリカと国交を樹立。34年には国際連盟への加盟も果たし、日本やドイツをけん制しました。
その一方で1939年、スターリンはヒトラー率いるドイツとは戦わないという「独ソ不可侵条約」を結び、世界に衝撃を与えました。
この条約を結んだ理由は、もしソ連とドイツが戦争になれば、敵対関係にあった日英仏に攻撃された時、挟みうちに合うためです。
この条約締結で安心したドイツはポーランドに侵攻し、ワルシャワを占領。それに乗じて、ソ連も西ウクライナを占領しました。
ところが1941年、ドイツは「独ソ不可侵条約」を破棄し、ソ連に攻め込みました。スターリンも、いつかは独ソ戦争が起こると考えていたものの、突然の侵攻だったため、一時期、脱力状態に陥ったそうです。
米英ソで「国連」を構想した「ヤルタ会談」
その後、スターリンは1945年に開かれた「ヤルタ会談」でルーズベルト米大統領、チャーチル英首相と会談し、戦後の世界秩序を戦勝国で統治することで合意しました。これが、今の国連の原型になっています。
またスターリンとルーズベルトは、千島列島・南樺太の領有を条件に、対日参戦するという密約も結びました。そしてドイツと日本は敗戦し、第二次世界大戦は終わります。
戦後も1953年の死没までスターリンの独裁は続きます。米ソが対立する冷戦構造が形成され、ソ連の共産主義支配下に置かれた国々では、人権弾圧や虐殺などで多くの人々が苦しみとなりました。
スターリンの霊は「自分が神」
大川隆法・幸福の科学グループ総裁は16日、スターリンの霊を呼び出し、その本心を探りました。その中で、スターリンは「独裁者である自分が神であり、自分に逆らう者は全て処刑する」という考えを持っていることを明らかにしました。また、自らが権力を行使するため、「暴力革命を肯定する共産主義を利用していた」とも述べました。
この霊言は、現在の国連を初めとする戦後秩序に正義があるか否かを、深く考えさせられる内容となっています。
また、日本人にはなかなか想像し難い独裁者の思考回路を、リアルに知ることができます。北朝鮮の金正恩第一書記や中国の習近平国家主席も、潜在的には同じような考えの持ち主です。現在の国際社会を理解するためにも必見の内容です。(泉)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『共産主義批判の常識』 大川隆法著
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幸福の科学出版 『フビライ・ハーンの霊言』 大川隆法著
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