水曜日は野外を含む稽古日です
いつものように子供たちが来る三十分前に来て自分の稽古をしていると
最近入会したK君が来ました
彼は覚えたばかり(というか覚えきっていないけど)の平安初段をやってくれました
そのうち
皆が集まり野外では基本稽古
体育館に入り移動稽古、約束組手、そして形をけいこしました
いつもの悪い癖が出ました、空手と何かを子供たちに真剣に話すことです(吉田拓郎の「我がよき友よ」の中の一節・・子ども相手にひとのみち、人生などを説く男・・みたいなものです)
子供たちにいったのは「組手試合(ルールあり)はあくまで空手を学ぶ手段であって、目標でない」というものです
空手は護身術です、護身のため(つまり暴漢から身を守る、その暴漢は決して素手でないし、当然ルールなど存在しない)に空手を稽古するのです
ところが組手試合だと使える技が限定されます、それは安全性の確保のためです
これはwkfだろうとK真館だろうと、実戦とうたっている色々な試合でも同じ事です
試合である限り、安全性が最優先されます
安全性が確保されるから、空手の上達の手段として組手が存在できるのです
ですが護身術を考えたら命を懸けているわけですから、安全性とは真逆の行為が護身術の趣旨に合っています
例えば金的、目つき、関節折り、もっと言えば地面の砂をかける、棒を持って戦うなどなどです
さすがにこれらは対人稽古では無理があります(怪我は必至だし、命に係わる)
だからこれを形で稽古します
形だとノールールで稽古できますから(相手がいないから当然ですよね)
つまり空手は型と組手(特に約束組手が重要)の両輪で稽古して初めて上達するものなのです
そしてそこで大切なのは「基本」です
基本がしっかりしているから、技に威力が出て、その技をもって護身術が成立する
組手でいつも優勝する男の子の正拳突き(少し基本ができていない)と組手試合ではなかなか勝てないけど基本がしっかりしている同学年の女の子の突きを比較して、どちらが威力があるかを検証させました
結果は女の子突きのほうが重く威力がありました(体重と重心移動が拳にのる)
そんなことを話しながらの稽古でした