西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

議会準備、西都モノクローム

2017-02-21 21:20:13 | 日記

3月議会に向けて準備を始めています

今回も(・・も、って久しぶりの議会ですけど、前の議員時代もほとんど質問していました)質問を考えています

そのための準備です

さて、以前の記録を確認していたら、議会改革に向けて研修を受けた際の私の覚え書きがありました

アメリカを始め、ポピュリズムで混乱始めている今を、警告した内容とも思えるので再度読み返しました

読んでみると是非、このブログの読者に読んでもらいたいので、少し長いですが掲載することにしました

それでは・・

地方議会の役割と改革の行方・・・廣瀬克哉氏
*議会は仕事をしているのか、という疑問が定着している
報酬を減らせ、人数を減らせという言葉を、首長がマニュフェストに掲げ選挙を戦っている。本来なら2元代表なので議会が自発的に考えるというのが良識ある姿だった。しかし議員半減、報酬半減と書けば票がどんと集まってしまっている。
民主主義というのは、議会という市民の代表者が話し合いで物事を決めれば、そこに本当の意志決定の権限があることである
ところが議会側が民主主義という地方自治のためには議会がなければいけないんだという責任感や役割意識が薄らいでいる。
執行機関に対してもの申せばいいというだけ、その立場の中で自分の主張や利益を最大化することで活動を展開しているのが現実ではないか、それが市民に議会の仕事をわからなくしている。
市民の視点・・・年に4回しか役場に行かない、いいなあ~それで給料がもらえる。
政策(予算)は行政からの提案でなされている、原案通り可決しているらしいね。

議員の視点・・・議案が議会に提案される前が勝負。
一般質問で課題提起し何度も課題提起することにより、やっと実行となるが、でたときはそれは首長提案という形をとるので市民はわからない。
市民と行政のパイプ役をやっている
見えないところで仕事をしているんだ(首長と交渉)・・・議決を交渉のカードとして使っている・・これは市民として見えない。

元知事が議会は無敵で無責任といった、議決責任を議会はとらない
議会の姿が見えない(事前非公式交渉)ところの仕事は市民に見えないし、それは議員としてやっていることで、議会としてやっているものではない(議員個人の顔は見えるが、議会という機関の存在が見えない)。
ポピュリヅムの最悪の形が生まれる、つまり人々のネガテイブな感情のみ煽る、スケーブゴートを作り上げてしまう。煽る責任をとることはなく、煽ることで生まれる成果(得票)だけ得る
首長が同じ事をやった場合、責任を問われる(執行者であるが故)、しかし議員の場合は「いくらいっても、市がやらなかったから・・」と責任を逃れる。
ネガティブな感情をあおり自分の票を得て、ポジティブな成果が生まれなかったことは他人の責任
現代のキーワードは「無縁社会」つまり孤独な人々がいる社会、その孤独な人のネガテイブな感情のはけ口のシンボルに(登志郎注 某T*S朝の番組の司会者みたいな人のこと)政治家はなってはいけない、ポジテイブな感情を起こし、無縁社会という課題解決を自ら担う市民の代表たれと思う。
議会という機関の仕事を見るのは傍聴である、それは通常一般質問が多い、それは議員(個人)対行政のやりとりを見せるのであって、議会という機関の仕事ではない。
(注意)一人一人の議員(市民の代表者)が議題に関わらず、課題があると思ったことを議場に持ってこられる大事な権限、大切な場ではある。
議案を責任を持って結論を出す、という機関としての議会の権限をよりよく行使するという責務は一般質問だけではない。
議案の審議がどこまで充実しているかが求められるのだが、事前調整だけでそれがなされたらどうなるか、議会は結論でている(事前調整で)が反対する議員は反対討論をだす、賛成側はもう結論でているので、簡単に賛成討論やっとけとなる、ところが議事録を見る市民は「反対討論は細かく述べているのに対し、賛成討論は当局側の言葉をなぞるだけ」なんだこれはと、不信感を抱いてしまう。
形骸化した議会と思われる、いい議会というイメージが浮かばない。
じゃどんな議会がいい議会?なぜ合議制の代表機関である議会は憲法の上で地方公共団体は議事機関として議会を置くと(憲法参照のこと)
(第93条 [地方公共団体の機関、その直接選挙] 
① 地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。② 地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員(りいん)は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。 )
これは議会がなければどんなに自治と名乗っていても、それは自治体(地方公共団体)ではないということです。
ここで大切なこと公開の場での議論なき意思決定は民主主義ではない、その姿が思い浮かばないのでないか。

ボナパルリズム、フランスと英国の政治の姿、ナポレオンのようにポピリヅム、ムード的に人気の博した人はやがて独裁者になっていく(民主主義の)
議会の場にいろいろな考えを持つ人がでてきて、わさわさといろんな議論をしていろんな論点を見せてよい結論を出すことが求められている。

栗山町議会基本条例前文に明確に書いてある。
議会は、そのもてる機能を十分に駆使して、自治体事務の立案、決定、執行、評価における論点、争点を広く町民に明らかにする責務を有している。自由闊達な討議を通して、これら論点、争点を発見、公開することは討論の広場である議会の第一の使命である。

つまり議決することをあえて書かず、討議過程を通して論点争点を発見、公開することを重視する

合議制代表機関ならではの役割は
複数の視点から討議することができる・・一人の視点(どんな優秀であろうとも)より多角的に、深いレベルまで論点が見えてくる。
ところがそんな難しい話は市民は知らない、自治体政策はサービスが供給されるその現場においては身近だが、そのサービスはどのような背景によって供給されるか舞台裏について市民は知らない。
議会の使命は、討議を通して論点が社会に伝わること、議会内での論議が伝わることによって世論が形成される、それによって論点がわかった上で、風やムードでなく本当の世論ができる、そういったしっかりした世論を作ることが議会の役目
講師はいった「議員は見識あるアマチュアがなるべきもの、プロから十分情報を引き出し、かつプロでない人の意見や感情を十分酌んで最良の判断をする見識を持つ人」
であり、自分が持った情報(行政・当事者・市民・専門家から情報を得る最大限の努力をした上)を各議員が持ち寄り討議をし、それによって論点が明確になり社会に伝わる。
議会がどれだけの情報を得る努力をしているか、行政を通した情報だけを信じていないか、情報の裏をとっているか、多元的な情報を確保する大切さ、参考人・公聴会をしているか、また地方自治法100条の2にこのように定められている「普通地方公共団体の議会は、議案の審査又は当該普通地方公共団体の事務に関する調査のために必要な専門的事項に係る調査を学識経験を有する者等にさせることができる。」これをやっている議会はあるのか。
 
議会広報誌は一般質問だけでなく、議案に対してどう論点があり、争点があったかを書く大切さ、それが民意を触発し、触発された民意にさらに耳を傾ける。
多様な民意を集約して決着する責任は本来議会にある、市民は納得しているのか、意見はどう調整ついたのか、最終的にその調整でいいのか、それで不十分だったらベストな姿に調整するのは誰の責任、それを議会がやればまさに自治体の意志決定機関という議会の姿が見える、まだできていないから却下、行政ができるまで、ただ待っているだけでは市民から気楽な立場でいいねと言われる。
議会基本条例制定したところ(2011年10月現在)全国で211議会(70町村・16道府県・125市)検討中議会は150
議会報告会・・議会という機関として報告するんだ(宮城の本吉町が始めた)、超党派が数名のチームで報告
自分の地区以外に赴いて議論(ほかの地区情報が見えてくる)
私は反対だったのに・・など個人意見はこの場では駄目、ならばどうするのか?
論点争点は何だったのか、各議員が明確に説明できなければならない。
問題点を確認できる質疑をつくし、答弁の評価を巡って議員間討議が行っていれば、説明できる。
(例えば)この議案に関して、①・・・②・・・③・・・など疑問点がでた、それによって論点は①・・・であると各議員が認識し、それを争点として討議がなされた。その討議はこのようになされ、決議を迎え報告書のような結果となった。
(論点争点を発見して、社会に伝える事が報告会の大切なこと)

議会はなぜ基本条例を持つか
代表機関が2つ(行政・議会)あって、その間の緊張関係によって自治体にとっていい結論を出していく責任を持つ、どんなふうに結論に向けて議論をしますかというルール。
2元代表のメリットの引き出し方、それによる民意の反映の仕方、市民の参政権を実質的にどこで、どのように保証するか権利保障(憲法的な意義・議会は住民のための代表機関としての団体意思を決定する)のルール
我が市の議会はこうゆう議会であるという宣言。市民に見えやすい議会の姿、使いやすい議会の形ですというマニュフェスト。

議会の議論と議決のあり方
議員間討議が大切、行政との質疑だけでなく、議員間で賛否の論点を示す議論
反問件
政策情報の共有とセットでなければ、これはダメである。判断材料となる情報は完全オープンが最低条件である。

議会への住民参加
・請願・陳情は住民による政策提案・・請願者が自分で説明する機会を保証
・公聴会、参考人の積極的な活用
・意見交換の場を多様に設定・・議会報告会。テーマごと当事者と対話する場

目指すべきは磨き上げられた「修正議決が標準」となる。
丸呑み議会、全否定議会はどちらもダメ
京丹後市議会の事例・・これがベストだと思われるまで討議しあう、多くの計画を議決事件としている、多くの計画を修正議決をしている、すべての情報をテーブルの上に出して討議している。

議会とは、自治体の政策意志を集約・調整し、決着する場である。つまり行政・市民・専門家・利害関係者などからの多様な意見を議場に出して、議会での議論と議決によって集約、調整する場が議会。
{議会の議決を経て・・・」という言葉は、自治体の設置目的を住民意思に基づいて確定できるのは議会だから

以上です、すごく長かったでしょうが、今見てもなるほどと思います(自分が書いたのですが・・・)

再度、議会とは何かをしっかりと見据えながら3月議会、がんばっていきます

ということで市役所で準備しながら(その間、何人かが訪れてくれました。私は議会にいるときは必ず、いますよのランプをつけます。もし話があれば遠慮なく会派室にきてください。ちなみに会派は「新緑会」です)過ごしました

終了後、夢たまごに行きました

カメラを片手なので西都モノクロームをしました

伝統ある宮崎交通西都市店です、私が子供の時から変わっていません

こんな景色にカメラを向けてしまいます

めんぱ亭の裏側です

夢たまごではおひな様祭りがやっています

寄贈されたおひな様が飾ってあります

西都の観光大使ジルさんです

綾さんの撮った写真です、ジルさんの魅力を引き出しています

夢たまごです

さて明日から妻は博多に行きます

ターボが卒業、引っ越しなのでその事前打ち合わせと・・・骨休みです

ということで、明日はFREEだ!
 


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