僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.995【 う つ 病 】

2016-07-31 09:50:28 | 
   う つ 病

       にのみや あきら


喪失していた
十一年間の空白は
なんだったのだろう
十一年間もの時間を失ったのは
悔いが残る 
取り戻すには
二倍も三倍もの時間と努力を要する
虚無感に襲われ
なにも手につかず
ただ部屋の中でゴロゴロ寝ているだけ
外出はおろか
食べることも拒否
そんな虚脱状態になる
うつ病と言う
わけのわからない病
なんであんな病気にかかったのだろう
まったく身に覚えがない
生真面目過ぎたのが原因だったのか
神様は無慈悲だ
あんな病気にかかったのは
はずかしい
もう二度とかかりたくない
かかった人たちの苦難が解かる
幸い私は十一年で回復した
良かったと喜ばなくてはならない
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