境 遇
にのみや あきら
実の父には申し訳ないが
お父さん
と言う言葉を聞くと
義父の顔が浮かぶ
これは私の境遇から来ている
私が十六歳の時
父が失業したため
愛媛県から単身上京した
その後
父とは会う機会がなくなり
手紙をかわすわけでも
連絡を取り合うわけでもなく
何時しか長い年月が過ぎ去った
会うのは近くに住む
義父とが断然多かった
身辺に身寄りのない私は
自然と義父を慕うことになった
境遇
運命
誰の所為でもない
だから
不幸だとは思わず
不運だとは思わず
境遇に
運命に
従って
生きて来た
にのみや あきら
実の父には申し訳ないが
お父さん
と言う言葉を聞くと
義父の顔が浮かぶ
これは私の境遇から来ている
私が十六歳の時
父が失業したため
愛媛県から単身上京した
その後
父とは会う機会がなくなり
手紙をかわすわけでも
連絡を取り合うわけでもなく
何時しか長い年月が過ぎ去った
会うのは近くに住む
義父とが断然多かった
身辺に身寄りのない私は
自然と義父を慕うことになった
境遇
運命
誰の所為でもない
だから
不幸だとは思わず
不運だとは思わず
境遇に
運命に
従って
生きて来た