短 詩 集 ( 5 )
にのみや あきら
◎ 造っては壊し、造っては壊し、戦争の傷あと。
◎ この船で海峡渡らずば、終戦なし。
◎ 転校は、子供の心を、狂わせる。
◎ 鉄橋の下にあふれる、電車の響き。
◎ また一本、歯が抜けた、淋しい。
◎ 淋しきかな定年、コオロギが泣いている。
◎ 精神のプログラムに、バグ発生。
◎ 働いても働いても、家持てず。
◎ 夏花も、ビルの間で、雑草あつかい。
◎ 大地に蛙。
にのみや あきら
◎ 造っては壊し、造っては壊し、戦争の傷あと。
◎ この船で海峡渡らずば、終戦なし。
◎ 転校は、子供の心を、狂わせる。
◎ 鉄橋の下にあふれる、電車の響き。
◎ また一本、歯が抜けた、淋しい。
◎ 淋しきかな定年、コオロギが泣いている。
◎ 精神のプログラムに、バグ発生。
◎ 働いても働いても、家持てず。
◎ 夏花も、ビルの間で、雑草あつかい。
◎ 大地に蛙。