臨済宗南禅寺派圓通寺

Zazen 法話のページ

禅と内なる世界

2015-10-28 | 
・情熱
英語の「enthusiasm」。元はギリシャ語である。辞書によれば「en」は「中」、「thus」は「ゼウス=god」で、直訳は「to be inspired by a god」となる。「神によって激励される」と言う意味である。自分の中で神が働くのが「情熱」だ。神が自分の中で働いていただけるなら有り難い。実は仏陀は私たち自身のことである。仏陀を外に求めないのが禅の生き方である。仏陀は歴史上の人物だが同時に己の中にある。

・自分を忘れる
だれでも何かに熱中して夜が明けてしまったという経験はあるに違いない。小説を読んでいたら夜が明けた。あるいは勉強していたら時間を忘れてしまったという経験はあるはずだ。そこに自分とは何かのヒントがある。確かに意識はハッキリしていて本を読んでいるのだが、自分を忘れたので夜が明けてしまう。それは神の励ましによる情熱かもしれないが「本当の自分が働いたので時間を忘れた」のではないか。そこに一つの世界がある。

額:「一」吉富宜健書

●坐禅会 毎週土曜日午前6:25~8:00 久留米市宮の陣町大杜1577-1圓通寺
初心者歓迎 参加費無料 詳細は電話でお問い合わせください。℡0942-34-0350

●学校やクラブなど団体研修 坐禅申し込み随時うけたまわります。
費用はご希望に応じます。宿泊はありません。出張講座もいたします。


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