1日2食のヘルシー食生活でも痩せない
その理由は「長すぎる食間」にあった
夕食を早めに終わらせるダイエット法にチャレンジするときの鉄則は、
“だからといって食べ過ぎない”はもちろんのこと、“あまりに早すぎる時間に
設定しない”というのも大事なポイントだ。
これにはふたつ理由がある。ひとつには、就寝時間や起床時間が早いわけでは
ないのにこんなに早い時間に済ませてしまうと、空腹感から良質の睡眠が得にくく
なること。結果として、代謝が下がり、ホルモンによって空腹感を感じやすくなると
いうまさかの悪影響があるのだ。
理想の朝食、昼食、夕食の時間は?
食間は6時間がベスト
体内時計には「主時計遺伝子」「末梢時計遺伝子」なるものがある。
そして、食事と関わりが深いのが後者の末梢時計遺伝子。
これは、食べて栄養がいきわたることによってリセットされる。
つまり、朝食をいつまでもとらなければ、ずっとリズムがくずれたまま。
細胞が活性化されないことで、代謝が低下し、「夕食の時間に気をつけているのに
痩せない」という残念な結果を生んでしまうのだ。
つまり、「夕食の時間を早める」を実行するのであれば「朝食を摂る」をセットで
考えた方が良さそうだ。
「朝食を摂らない方が良い」「1日2食が良い」と考えても問題がないのは、
残りの食事が栄養バランスに優れていて過不足なく栄養素が摂れていることが
大前提である。
食事時間の気にし過ぎにも要注意
できる範囲で“時間×量”の調整を
ところで、夜遅くに食べない方がいいのは常識だとしても、食間を意識するので
あれば、22時夕食、翌日9時朝食、16時昼食でもそこまで問題はないと思うかも
しれない。
ただ、脂肪合成を促すホルモン、B-MAL1の分泌が1日のうちで一番低下するのは
14時から16時の間。しかも、この時間きっかりに動くわけではなく、人によって多少
の差はある。となると、B-MAL1が右肩上がりに増えていく16時近辺からの時間に、
3食のうちの2食(16時の昼食、22時の夕食)がひっかかるというのはなんとも
もったいない。
休み時間や食事時間を自分で決められない人がほとんどだと思うだけに、
何時にとらなければいけない、というよりもできる範囲で“時間×量”で調整する
のがベストだ。
時間を気にしすぎると、どうしたって個人行動になりがち。家族と一緒に過ごす週末
や友人と飲みに行ったり、接待がある平日、パートナーとの旅行などは相手や
状況に合わせるのも大事だろう。一方で、週末のディナーまでも規則正しく
「いつもの時間」にするのはもったいない。平日なら不可能ともいえる18時から
早めのスタートでゆったりと日頃の疲れをとるのがおすすめだ。
疲れているときほど、なぜかこってりしたものを食べたくなったりする。
でも、今日食べなかったら一生食べられないわけでもない。
遅い夕食は、「明日に疲れを残さないための食べ方」を。
早めの夕食は「英気を養うための食べ方」を。
そんなふうに切り替え上手になれたら、公私のオンオフももっとメリハリがつくかも
しれない。
(2013年12月24日 DIAMOND on line)