日中の暑さはまだ厳しいですが、朝晩はだいぶ過ごしやすくなりました。
今年の夏は熱中症対策として、お子さんに水分補給をしっかりと行っていたと
思います。
その水分補給ですが、スポーツ飲料水やジュース類などで行っている場合、
注意が必要です。というのも、スポーツ飲料水やジュース類などにはかなりの量
の糖分が入っているのです。
例えばスポーツ飲料水ペットボトル1本(500ml)には20~30gの糖分が入って
いますが、これはスティックシュガー約10本分の糖分と同じです。
ペットボトル1本(500ml)を飲むだけで、1日に必要な糖分の量を超えてしまい
ます。
これだけの糖分が一気に入ると血糖値が上がります。血糖値が上がると喉が渇く
ので、さらに糖分の過剰摂取へとつながってしまいます。
また糖分の過剰摂取が続くと、肥満や糖尿病のリスクにもなります。
運動後や大量の汗をかいた後などに、スポーツ飲料水を飲むのはいいと思います
が、ガブガブ飲むのはやめましょう。
また、しっかり食事が摂れている場合の水分の補給は、スポーツ飲料水や
ジュースなどの糖分の入ったものではなく、水や麦茶などがよいでしょう。
(2013年8月29日 朝日新聞)