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★リスク減らす「和」の食文化

2011年02月10日 | 健康情報
◆「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の科学とその対策

脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」という善玉の物質が内臓脂肪の蓄積に

より減ってしまい、糖尿病や動脈硬化などを発症させてしまう。

今後の対策は内臓脂肪を減らしアディポネクチンを増加させること。

食事では低脂肪、米などのでんぷん食、アディポネクチンを増やす大豆たんぱくや

穀類、魚を多く取れるような、日本の和食文化を取り戻していきたい。

メタボリックシンドロームの人は、そうでない人に比べ、糖尿病の発症頻度が3.5倍

高く、特に空腹時血糖が高い人がなりやすいことが明らかになっている。

糖尿病は中・高年の病気でもあり、高齢化社会が進むに伴ってメタボリックシンド

ロームと同様、糖尿病も増加していき、今後、日本でもさらに重要な課題となろう。

糖尿病は遺伝子とも関係するが、生活習慣の役割が約70%以上を占める。

いくつもの実験で、食事の量を「腹八分目」、つまり適度に制限した方が長生きする

ことが明らかになっている。もうひとつ重要なのは食事の質で、肉食は、インスリン

抵抗性を誘導する。高果糖食の制限も重要。食事は、やはり、ごはんを含む和食が

理にかなっている。

動物性脂肪の過剰摂取は、脂肪組織のマクロファージ(大食細胞)を介して炎症を

起こし、砂糖などの単純糖質を過剰摂取すると、内臓脂肪が蓄積してアディポネク

チンの分泌を抑えてしまう。逆に魚から多価不飽和脂肪酸の一種であるエイコサペ

ンタエン酸(EPA)を摂取するとアディポネクチンを増やし、動脈硬化を引き起こす

炎症作用もブロックする。

食事指導では、まず嗜好(しこう)飲料やアルコール、間食など嗜好食品の見直し

から入れば即効的に効果が出やすい。主菜の取り過ぎの人も多く、これには大体

手のひらにのるサイズを適量に。

ごはんを減らせばやせるのではないかと勘違いしている人も多い。

特に若年者には、日本型食生活の崩壊がみられることから、ごはんを主食に、主菜

や野菜などの副菜をそろえるという食事の「型」を用いた修正方法を勧めている。

(2011年1月12日 サンケイ新聞)


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