100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

イノセンス

2005-07-30 00:56:58 | アニメ
[あらすじ]
そう遠くない未来の事だった。人間とロボットが共存し、電脳ネットワークが整備された近未来都市へと変化を遂げた世界。刑事・バトーは、ある日、とある事件の捜査を依頼された。少女型のアンドロイドが暴走し、自らの所有者を惨殺する事件が発生したのだ。相棒のトグサとともに捜査を開始したバトーは、複雑な思いをめぐらせた。なぜなら、彼自身も全身を義体化したサイボーグだったのだ。捜査の過程で様々なロボットと出会ったバトーは、ひとつの疑問に辿りつく。「人はなぜ、人形(=機械)を必要としているのか」。彼にとってその謎を解く手がかりは、わずかに残されている脳と、一人の女性、“素子”の記憶だけだった…。



「甲殻機動隊」もそこそこ好きだったので、押井守だしってことでやっぱり見ておこうと思って借りた作品。甲殻機動隊はもう話忘れてたけど。素子?うっすらと「そういう人いたなぁ」くらい。なので、まあほぼ甲殻機動隊繋がりってことは忘れて見ました。
映像はとりあえず綺麗すぎ。どこまでのクオリティで描かれてるのか気になって何回かDVDでズームアップして見てしまったよ。。。この辺のセンスには脱帽です。
ただマニアックな世界と小難しいストーリーと哲学っぽさと、それらが合わさって理解しにくいです。ついでに日本語で話してるにも関わらず、声が聞き取りにくくてしかも難しい言葉をしゃべってるので「何言ってんだ???」て感じで、結局、日本語音声に日本語字幕つけて見てました。いや、ほんとこれを字幕で見なくて、ストーリーが飲み込める人はすごいと思う。もっと分かりやすくしてファン層を広げてもいいんじゃないかなぁ、と思う反面、これが魅力だったりするんだろうなぁ。
で、肝心の内容なんですがこの哲学っぽさと倫理観とか宗教観が、どうにも押し付けられてる感じで「難しいことを語れば壮大で高等な作品になるでしょう?」って言われてる気がして、ある種の拒絶反応が起こりました。静的な美が前面に出てて、セリフで感情を語られてもあまり伝わってきません。正直、この作品の本当の良さは最低10回でも見てかみしめる作品なんだろうなぁと思いますが、個人的に1回目で内容の素晴らしさが伝わって来ない作品は、どうも単純に好きにはなれません。やっぱ脚本かストーリーの見せ方なのかなぁ。
あ、補足だけど、とにかく映像はかっこいいなぁーと思ってずっと細かいとこまで見てました。ストーリー?知らねぇよ?とにかくかっこいいんだ!そういう意味ではかなりのハイレベルな娯楽作品だと思います。(ちなみに管理人はマトリックスの一番最初の作品しか見てないけど、それに近い感覚を覚えました)




イノセンス

2004年日本

監督:押井守
脚本:押井守
原作者:士郎正宗
音楽:川井憲次
声優:大塚明夫 、田中敦子 、山寺宏一 、大木民夫 、仲野裕 、竹中直人