アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#2194 徒然草

2017年01月18日 | 教育・文化・芸術・スポーツ
最終第3弾は、徒然草(つれづれぐさ)です。
700年前、兼好法師が記したエッセイで、思想家・武道家の内田樹(うちだ・たつる)が現代語訳したものです。
ボクが中学か高校で徒然草を習ったとき、作者は吉田兼好だったはずだけど、今は兼好法師とするのが一般的なようです。
そんなことからも、過ぎ去った半世紀の歴史の長さを実感します。

徒然(つれづれ)なるままに・・・ヒマなもんだから思い浮かぶことをしたためた、というこの随筆集、人間や社会への鋭い洞察が充満しています。
ボクが一番気に入っているところを抜き出して、このシリーズを終えます。

徒然草 第7段 内田樹訳
(前略)
命長ければ辱(はじ)多し。
長生きしても、せいぜい四十歳に至らぬうちに死ぬのが見苦しくなくてよい。
その歳を過ぎてしまうと、容色の衰えを恥じる気持ちも失せ、世間に出てうるさく交遊を求め、老いの身で子や孫を溺愛して、その立身出世を見届けるまで長生きしたいと、ひたすら生を貪(むさぼ)る気持ちばかり嵩(こう)じて、ついにはこの世の情趣を解さないまでに老い衰える。
あさましい。

・・・
あれれ~兼好法師、こんなこと書いているけど70歳過ぎまで長生きをしたんだって。
あさましい。
でも、ボクは彼の死生観に同調します。
ボクはこのブログで自身の死生観をしばしば述べていますが、次回しつこく記します。
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