アナーキー小池の反体制日記

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#290 ハシボソガラス(上)

2009年07月06日 | 自然と環境
カラスはどこにでもいます。
同じように見えますが、見かけるのはハシブトガラスとハシボソガラスの2種類です。
ハシブトとかハシボソのハシとは嘴(クチバシ)のことで、クチバシが太いか細いかで見分けるのですが、よ~く観なければわかりません。
ハシブトのほうがおでこが出ていて、強そうな感じがします。
実際、ハシブトはハシボソに比べ気が荒いようです。

ハシブトは"都会のカラス"、ハシボソは"田舎のカラス"と呼ばれています。
2種とも雑食性なのですが、ハシブトは肉食の傾向が強く都会の生ゴミをあさります。
ハシボソはハシブトに比べ草食の傾向があり、野や畑で食を獲ることが出来ます。

鳥類は哺乳類と同様、生物進化の頂点に位置します。
哺乳類は爬虫類から進化しましたし、その爬虫類から恐竜が出現し、その恐竜から鳥類が誕生しました。

形態的には哺乳類より鳥類のほうが進化している部分が多いようです。
例えば、血液に酸素を送り込むのに鳥類は肺の他に気嚢(きのう)という器官を獲得しています。
気嚢のおかげで、標高8千メートルを越えるヒマラヤ山脈の上空を渡ることが出来るんだそうです。
大気汚染が広がって、酸素濃度が下がっても鳥類は生き残られるのです。

その鳥類の中でも、一番進化していると思われているのがカラスです。
とっても頭がいいんです。

鳥類は飛ばなければならないため、頭を大きく進化させることは出来ませんでした。
ですからカラスの脳は梅干の種程度の大きさです。
そんな小さな脳が、あれだけの働きをするのは哺乳類とは違う仕組みで出来ているのかもしれません。

このあたりにいるのは、もちろん田舎のカラス「ハシボソガラス」です。
ハシブトに比べ、大人しく平和で今流行の草食系です。

今ごろが繁殖期です。
子育てに忙しいのです。
そして、とっても神経質になります。

他の哺乳類や鳥類も同じです。
ヒトだって、子育て中は神経質になります。
神経質にならなければ、子を育てることが出来ないからです。

昔からカラスは人里に棲んでいます。
特にハシボソガラスは人里に多いのです。
(ハシブトガラスは昔、山に多く棲んでいたのだそうです。それがいつの頃からか都会に拠点を移しました。)
そして、人里で子育てをするのです。

長くなりましたので、続きは次回に。
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