アナーキー小池の反体制日記

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#2884 記し継ぐべきこと ⑫ 滝川市立病院建て替え(3)

2018年12月24日 | マチの事件簿
火を見るよりも明らかで、サルでもわかる、滝川市立病院の経営状況不振の原因。
元をただせば、土建業界の談合体質と、その土建業界と仲良くして票を得たい市長の思惑がもたらせたものです。

田舎が発注する土建工事だって、工事費が高ければ大手の土建屋が受注を目指して群がります。
たくさん群がるんだけど、そこのところは談合組織が巧妙に根回しをして、受注業者を決めます。
構想が明らかになった段階で、すでに請け負う業者が決まっているのが実情です。

滝川市立病院の場合、業界の談合で工事を請け負うのは地崎工業と決まっていました。
市が新病院の予備設計を発注する前から、地崎工業は新病院の設計を行っていました。
予備設計を行わせる委託業務を受注したのは、業界の談合どおりの建設コンサルタントでした。
地崎工業が主体となり、新病院の予備設計が行われました。
もちろん、請負業者が損をしない、というより得をするような設計にすることは怠(おこた)りません。

ところが地崎工業はバブルに踊り狂って経営が傾き、岩田建設に吸収合併されたのです。
そして岩田地崎建設が誕生したんです。
この時点で新滝川市立病院の工事請負業者は、岩田地崎建設に継承されるよう業界による談合で決められました。

そんなこんなしているうちに、今回のテーマの議決が行われ、現規模での実施設計が発注されたのです。
もちろん受注したのは岩田地崎建設の息のかかったコンサルタントでした。
業務の設計・積算業務の大半は岩田地崎建設が行いました。
資材の高騰を理由に予備設計より、工事費が大幅アップです。
この辺りも土建業界の常套手段です。

まさにそんなさなか、岩田地崎建設が談合であげられ、いろんなところから指名停止処分受けたのです。
談合なんて日常茶飯事なんだけど、岩田地崎建設としては寝耳に水、自身が犯罪を犯しておきながら、身の不幸を呪(のろ)っていたもんでした。
本市も他の例に従い、岩田地崎建設を建設工事指名停止としたのです。

市当局は困ったんだと思います。
せっかく工事を岩田地崎建設にさせようとしていたのに、指名停止処分です。
入札に応じることすらできません。

・・・
ボクは内心、市はどうするんだろう?って思いました。
しかしあっさりしたもんです。
指名停止処分を解除したんです。
理由は、滝川市立病院建て替え工事を受注できるように、です。(本当は別の理由をでっち上げていたのでしょうが忘れました)

メイン工事を岩田地崎建設が請け負いました。
結局、彼らの設計・積算のままの値段で工事が発注されたのです。
今あのアベ政権がアメリカから大量の兵器をアメリカの言い値で購入しているのとおんなじです。
結局、市立病院建設は土建会社の言い値で落札されたのです。
競争原理も働かずに・・・

発注者側のきちんとした設計・積算がなされ、正常な競争原理が働いたなら、落札価格は1割も2割も少ないものになったでしょう。

そして、身の丈に合った病院としたなら、削減率はもっと増大します。
今 論議されている、滝川市立病院の経営難なんて心配せずとも済んだのに、と思い致します。
談合について次回に続きます。
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