アナーキー小池の反体制日記

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#1600 IgG4関連疾患(2)

2015年02月28日 | ボクの健康
退院して1週間も経つのに、体力・気力とも衰えたままです。
入院中の後半には病棟の廊下を歩くなどして、ボクとしては退院に向け万全な態勢をとったはずなのに効果が薄いようです。
病気が治っているのではなく、ただ炎症を抑えているだけなので、こんなものなのかもしれません。

さてボクの病気、IgG4関連疾患について説明します。
煩雑になりますので、興味をお持ちでない方は読み飛ばしてください。
IgG4関連疾患は近年認知に至った、新しい病気です。(昔から患者はいたのですが病名が付いていなかったのでした)
膠原病 (こうげんびょう)の一種に位置づけられています。
膠原病とは症状に共通点を持つ病気の「グループの総称」であり、病名でありません。

膠原病グループの病気は、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称です。
類似疾患概念に、自己免疫疾患、リウマチ性疾患、結合組織疾患がありますが、膠原病はこの3つが重なった位置にあるとされているのです。
原因としては、血液中にある抗体が細胞核などと反応をして免疫複合体を形成しつつ、組織に沈着したり、組織を攻撃することで発病すると考えられ、死亡に至る場合もあります。
多くの場合に自己免疫疾患としての機能が関与していると考えられてますが、完全な病態の解明は、未だ成されていません。
膠原病を構成する3要素のうちの自己免疫疾患とは、異物(黴菌やウィルスなど)を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な組織に対してにまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を起こす疾患の総称なのです。
外敵をやっつける働きを担うはずの免疫が、正常な自身の臓器を攻撃し炎症を起こしてしまうのですから始末に負えません。

世の中、自己免疫力を高めるサプリメントのCMが溢れています。
自己免疫力が低いと病気に罹りやすくなります。
しかしその自己免疫力、強すぎては異物のみならず、正常な自身の組織に攻撃を加え破壊を企てるのです。

自己免疫過剰が病原とされる病気は、ずいぶん昔から知られていました。
リウマチが関節を破壊するのが自身の免疫とか・・・
そしてそれが関節だけでなく、皮膚や血管、各種臓器にも同様悪さをしていることがわかってきたのです。
しかし、炎症が各部位に及ぶこと、症状が各人それぞれ違うことなどから、まとまった患者数に至らない場合、病名すらつくことがなかったのです。
○○炎だとか△△症だとかの、炎症を起こしている部位の名が前に付く病名が関の山でした。

そして膠原病という言葉には、まやかしいイメージがまとわり付くようになったのです。
医師の中の一部に、原因不明の病を安易に膠原病の一種だと言い放つ風潮があらわれたのです。

退屈でしょうが膠原病の話し、もう少し続きます。
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