アナーキー小池の反体制日記

世界中のひとが 仲良く助け合い ほほえみながら 平和に暮らしていくために (イマジン)

#1028 親不知(おやしらず)②

2012年07月13日 | 昔の思い出
2度目の抜歯は半年後くらいでした。
肉で覆いつくされている歯茎を、メスで切り開きます。
予想していたとおり、その後は前回同様、タガネとハンマーです。
破壊作業は1時間ほどでしょうか?前回より早く終わりました。
時間がからなかったせいでしょうか?痛みは前回ほどでありませんでした。
痛みが続く間、これで親不知の処置が終わったと、安堵したのを覚えています。

・・・
なぜ突然、親不知の話題なのでしょう。
それは今、息子が親不知の抜歯に通っているからなのです。
ボクと同じく抜くことができず、ハンマーとタガネで割りながら除去しているのです。

実はボクの父も同様でした。
ボクが小学上級か中学生のころだと思います。
父は30代の後半だったのでしょうか。

ボクの住む集落に歯医者はいませんでした。
隣の集落にある歯科医院に通っていました。

いざ抜歯を始めると、全くボクと同じです。
ハンマーとタガネで割り始めましたが、途中でどうにもならなくなったのです。
歯科医院に歯科医は一人だけです。
歯科医は困ってしまったのでしょう、父を車に乗せ、札幌の北大病院に運びました。
距離は150kmはあります。
舗装のされていない国道をとばしても、3時間か4時間かかったと思います。

その歯科医、北大出身だったのだと思います。
困ってしまって、電話をして受け入れてもらったものと思います。
北大病院もハンマーとタガネだったそうです。
歯科医と父は札幌市内の旅館に泊まり、翌日歯科医の車で帰宅しました。

その歯科医院、父の治療のため、結局2日間休業状態です。
父の後に待っている患者もいたでしょうに・・・

・・・
父とボクと息子、おんなじ親不知を持ったようです。
同じ症状で苦しんだご先祖様がいたのでしょう。
歯医者など無い時代、いったいどうしたのでしょう。

また、対処法が、今の息子が50年前の父のときと同様、ハンマーとタガネなのも驚きです。
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