百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百花無心

2012年12月13日 | 資本と社会の問題
栄えたものは、必ず滅ぶという盛者必衰の理。



祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の夜の夢のごとし
たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
(平家物語の冒頭)

福井市郊外の朝倉・一乗谷遺跡には、よく出かけます。

車で20分ぐらいかな・・。

気分転換には、最適な場所です。

奥に見える家並みは、復元された武家屋敷です。

最近は、飛鳥時代から江戸時代まで、幅広い時代劇のロケ地としても活用されています。



室町時代末期・・京の都に次ぐ賑わいをみせたという夢の跡です。



室町時代の最後の将軍足利義昭も、明智光秀も、かつて、この地で暮らしていました。

細川ガラシャの生まれ故郷でもあります。



今は、何もない夢の跡です。

ここで、来週の講義の予習復習の準備をしていました。

あなたが思う大金って、いくらばかりの金額ですか?

・・という質問がありました。

人それぞれ・・違うのは、当然です。

日本でいちばん障害者を雇っている企業は、ユニクロだそうです。

歴史とは、モノクロではなく、さまざまな鮮やかな色がついた時間なのかもしれません。

ここは、時間が止まっているような場所です。

春になると、ここは百花が咲き誇ります。

失うものは、何もありません。