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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

花祭り もんじゅの憂鬱

2011年04月09日 | 千伝。
昨日は、花祭り・・お釈迦さまの誕生日であった。

遠くインド・ネパール辺りにお生まれになった、お釈迦さまは、遠く東の島国「やまとの国」を知っておられたのか・・。

お釈迦さまは、おそらく放射能線などにも微動もしない人類が進化した化身であったかもしれない。

人類が、放射能物質に耐えられる生物に進化するには、あと何万年も必要とするのか?

さて、天災と人災のどっちが怖いかと聞かれると、命の危険が押し迫った「助かる助からない危険度・距離間」で返答が分かれるはず。

小生が20代の若い頃、東京墨田区横綱にある安田財閥の安田善次郎が創設した安田学園に取材に行った折に、あれこれお世話ご案内してくださった方が、関東大震災と東京大空襲の両方を体験した方だった。

「どちらかが怖いかというと・・私は空から落ちてくる爆弾から逃げ場のない戦時中の東京空襲の方が怖かったです」と答えられていたのを思い出す。

大津波・・これは九州や四国にも300年に一度ぐらいの割合で南海大地震で襲いかかる可能性があることを・・先日のNHKの直送ローカル番組「大震災 そして九州・沖縄は」を観て知った・・既にいつ何時起きてもおかしくないぐらいのエネルギーが蓄積されている・・という内容であった。

南海どころか東海も含めると・・日本列島は、まるで地震列島の天災国家ではないか!

加えて、最近、気にかかるのが、福島第一原子力発電(軽水炉)の人災の問題である。

だが、その人災問題も今年中に何とか収束に向うと仮定して、その後の人災国家としての日本の未来の姿である。

日本のほとんどの原発は軽水炉であるが、それ以上に、はるかに深刻な問題となる可能性が進行中というのが・・知恵を司どる仏の文殊菩薩から名付けられた福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」だという。

何故か解らないが、高速増殖炉の危険度の避難距離は、福井県全体は勿論、隣県の岐阜、滋賀、京都、さらに大阪、兵庫の大都市圏までにも及ぶという。

想定外の日本の人口の大移動に、どこに安住を求めるのか・・?

今年、卯の年の守護仏は、知を司る文殊菩薩だとか・・。

だが、三人寄って、初めて文殊の知恵となる。

今日現在の東日本大震災の死者行方不明者の数、3万人弱。

日本の自殺者は、12年連続、3万人強。

世界でも体験したことのない超高齢少子化社会が進むニッポン。

日本の地方に行けば、限界集落がたくさんある。

その日本の山村漁村離島に若者が暮らせるための仕事や生活の備えを速やかに用意すべきである。

日本が、仏頂面のオシャカとなる国家、限界国家となる掌まえにである。

梅の花が咲いて、桃の花も咲いて、桜の花も咲く・・この日本の春、四季。

このニッポンが大好きである。