ゑんぢんぶろぐANOTHER!

環境の激変に当の本人が一番馴染んでいない現状…まぁぶろぐは二つとも変わらずまったりどうでもいい事をつらつら書くだけだが。

こんな映画を見て来ましたっANOTHER

2020-01-16 21:38:16 | 映画
鑑賞作品:「つつんで、ひらいて」

(切り口と画像が違うレビューは「こちら」をCLICK!)



珍品「装幀者」を追いかけたドキュメンタリー。
ヘタクソな駄文で解説するよりも公式サイトから一文まるッと引用しよう←人として

以下引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

菊地信義。
空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら1万5千冊以上もの本を手掛け、40年以上にわたり日本のブックデザイン界をリードしてきた稀代の装幀家です。
本作は、美しく刺激的な本づくりで多くの読者を魅了し、作家たちに愛されてきた菊地の仕事を通して“本をつくること”を見つめた、おそらく世界初のブックデザイン・ドキュメンタリー。

~~~~~~~~~引用終わり。

装幀者:菊地が出す指示…

「気持ち赤(色)を強く」
「(半透明の)カバーの折り(目をクッキリ強く付けてカバーと表紙のすき間を無くす)でやってみよう」

活字の位置やサイズを数ミリ単位、数%単位で動かす…なんと繊細な世界なのか。

インターミッション的に挟まれる私生活部分…

「常連であるカフェでコーヒーを嗜む」「フリーマーケットで骨董を品定めする」「蕎麦屋で仕事仲間と議論する」

…そこここにチラ見えする発想のカギ…。それは「リラックスしてこそ」なのか、何かの「キッカケ」なのかはたまた純然たる「息抜き」なのか…。
また菊地は

「(装幀に)接すれば接するほど自身が空っぽになる感覚に囚われる」

と吐露する。自身の消え方さえも既に頭にある。

探していた特殊紙の廃版が決まり製造が止まる。

「貴重な一枚だからね」

その特殊紙は、菊地が装幀した「本の表紙」へと姿を変え、世に残っていく。

刷り上がった紙を触り愛でるシーンは「舟を編む」の松田龍平を彷彿させる。

今までにない形を、本棚で人目を惹く表紙を。
菊地は常に追い求めている。

遠くから「その姿」を認識した瞬間から「本」は「読まれ始めている」のだ。


関連記事①っ「THE ART」:神戸文学館企画展「装丁の美術館」
関連記事②っこんな映画を見て来ましたっ!:「舟を編む」

「鑑賞評価:☆☆☆☆△」

蛇足…二&三枚目の画像は「開いたり閉じたりできるポスター」…メッチャ手間がかかり、かつメッチャお金がかかる←下世話すぎる…。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うだうだ | トップ | うだうだ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事