恋人たちは濡れた(1973)[旧作映画]

　07/6/15、シネマヴェーラにて鑑賞。6.0点。
　神代辰巳による日活ロマンポルノ初期の代表作。過去に曰くありげな主人公を含め、登場人物たちの素性は知れない。ただただ刹那的に日々を生きる若者達の姿を描く。青春ドラマと呼ぶにはあまりにクセが強く、アートと呼ぶには瑞々しい。不思議な映画である。
　こういう映画を語る言葉を俺はまだ持っていないのではないかという気がする。言葉で語ろうとしても何か一番本質的なものがこぼれ落ちてしまう。
　浜辺でえんえんと馬跳びを続けるシークエンスが強い印象を残す。