田無の万華鏡 (旧名田無の日記帳)

西武新宿線の急行が鈍行になってしまう街、井口資仁を生んだ街、田無に住んでるカオスな人が野球について語るブログ。

負の遺産の負の遺産

2007-12-25 09:01:17 | その他
昨年の4月、夕張を訪れた。
札幌ドームでファイターズとライオンズの試合を見た翌日だったのだが、町はまだまだ冬の装い。
JR駅前のスキー場はリフトが動き、大勢とはいえないがそれなりのスキー客で賑わっていた。

駅前から旧市街を抜けて歩いて約20分。
元の夕張駅があった場所に石炭の歴史村はある。
昔は石炭を運ぶ貨車が大挙止まっていたであろう場所は駐車場となり、その奥が遊園地。
しかし遊具は雪をかぶったままで、動かない。
もちろん人影はない。

夕張は新千歳空港から車で1時間少々。
鉄道も通っており、北海道としては交通の便は悪くない。
大勢の人が働いた炭鉱の跡地。
そこに炭鉱の足跡を示す記念館だけではなくて遊園地のようなものをこしらえようと言う発想は判る。

ただ、雪だけはどうしようもない。
4月の上旬で雪に埋もれているのだから、本格稼動できるのはゴールデンウイークに入ってから。
秋も11月を過ぎれば寒くて観光客は来なくなるだろう。
実質稼動7ヶ月。
そこまで考えて、採算が取れると考えて石炭の歴史村の遊具群は作られたのだろうか。

来年中にも撤去される遊具群の行き先は恐らく中国だろう。
浦安の某遊園地のパクリを作るぐらい遊園地に飢えている人たちだし、もし雪に埋もれて機械が作動せず鉄くずになったとしても需要はある。

夕張の負の遺産を一掃しようとして作られた遊園地は、それ自体も負の遺産となって、結局はヒグマの住む山林に還っていくことになった。
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