森田健作知事

千葉県知事に森田健作氏＝３月の地方選挙(時事通信) - goo ニュース

５人が立候補した選挙だったが、結果は大体見えていた。
自民党が分裂し、５０歳の関大教授の女性を指示する派とそうでない派に別れた。
裏にはいろいろなものがあったようだが、千葉県民に関大の教授といっても親しみは持たれないだろう。

民主党は第三セクターの鉄道会社の社長を投げ出して立候補した４９歳の男性を推薦。
とりあえず変わった方がいいという空気だけはあるなか、いくつかに別れた選択肢のなかで浮かび上がってきたのは、知名度だけは他の追従を許さない。５９歳の青春を売りにするタレントだった。

国会議員を務め、野球チームを作り、地元愛を全面に出してきた森田健作。得票は１００万票を超え、次点に４０万票近い差をつけた。
圧勝の一因には東国原、橋下とテレビに出てきた人間の知事挑戦に高評価が続いている、というところにありそう。

森田健作に投票した有権者からは「千葉県のアピールになる」とする声が多かったようだ。
ディズニーランドや国際空港はあるものの首都圏ではともかく全国的にはいまひとつぱっとしない県だけに、年金や景気とは別とした県民の長年の思いに答えてくれる人物と見えたのかも。

ただ、選挙戦で掲げた公約には余り現実的なものは見当たらない。
成田ー羽田をリニアモーターカーで結ぶといっても、１０数キロの鉄道に何十年、そして６００円の運賃がかかってしまう県だけに、夢物語としか見えない。
とりあえずは２兆円以上ある借金をどこまで減らすか。
それが難しいが手っ取り早い問題解決になる。