韓国も少子化

韓国の昨年の出生率は1,08で、1970年に統計を取り始めてから最低を記録したそうだ。
日本の一昨年の出生率が1,29なので、韓国は日本よりも深刻な少子化に悩んでいるといえる。

原因とすれば、日本と同じように晩婚化が挙げられるかと思う。
ただ事情は少し異なる。
韓国は学歴社会で有名。
大卒者と高卒以下の者との賃金格差は日本以上と言われる。
しかも男子は大学在学中には徴兵で休学を余儀なくされ、卒業も遅れる。
そうなると就職も遅れ、結婚する年齢が遅れてしまう。
韓国は晩婚にならざるを得ない国だといえる。

韓国は日本よりも賃金水準が低いから、外国人労働者の流入も日本ほどは多くならないだろう。
だから出生率がこのままの状態で推移すれば、深刻な労働者不足になり、日本企業以上に世界で有名になることに懸命なサムソンやＬＧの経営にも深刻な影響を与えることが考えられる。
そして晩婚化を生む２つの要因、学歴社会も徴兵制も変える事は困難なことだけに、日本よりも悩みは深いと言えるかもしれない。