田無の万華鏡 (旧名田無の日記帳)

西武新宿線の急行が鈍行になってしまう街、井口資仁を生んだ街、田無に住んでるカオスな人が野球について語るブログ。

光のない結果

2012-02-21 22:06:05 | その他
光母子殺害被告の死刑確定「厳罰化進む」…法相(読売新聞) - goo ニュース

結果は死刑だった。
13年間に及ぶこの闘いは、単なる(という言葉ははなはだ不謹慎だが、あえて)殺人事件という枠を超えたものになってしまった感じがする。
様々な人間が感想を述べ、映画にもなったが、判決の後「うれしくない」と語った被害者の夫、父親の言葉がすべてかと思う。

ちなみに自分は以前にも書いたが死刑廃止の考え方を持つ。
よく「自分の家族が殺されても死刑廃止といえるのか?」と言う人がいるが、そういう次元ではない。
死刑執行は、権力の側が行う。
当たり前なのだが。
いくら殺人者でも、人の命を権力が奪うこと自体に違和感を感じてしまうのだ。

そして、政治や行政、警察に関して辛らつな意見をぶつけまくる多くの日本人が、司法に関してはそのようなことがない、いや無関心なのではないかと思えるほど意思をぶつける人が少ない、せいぜい無期懲役の判決が出たときに「死刑にせい」という言葉が出るぐらいなこと。

少なくともこの数十年、日本では権力の側が自国民を大量に虐殺する事態は起こっていない。
生死を権力にゆだねることに日本人は安心感を持っているのだろうか。
それが死刑が存続すること、そして厳罰化が進むことの理由かもしれない。
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