消えるお約束、残るお約束

来年のパリーグ日程が発表された。

ファイターズが札幌に移転して５年目、イーグルスが仙台に出来て４年目。
すっかり「落ち着いた」と言うべきか、地方試合などを見てもそれほど目新しいものはなく、逆にライオンズの長野など「お約束」の日程が目立つが、そんな中一つの「お約束」が姿を消しているのに気がついた。

４月に東京ドームで行われるファイターズ対ホークスの試合。
ファイターズが札幌に移転してからも、最初の対戦は東京ドームで行われるのが恒例だった。
しかも金土日で。
金曜日の試合にはソフトバンクグループの社員が大挙押し寄せ、時期柄新入社員歓迎会状態になるのも恒例だった。

そんな訳で毎年結構な客の入りにはなるのだが、ファイターズ側の都合より、ホークス側の都合が優先されたような３連戦。
今年の３連戦はホークスが３連勝し、日曜日の試合には今からしてみれば貴重なシーンとなってしまったＴＭＫアーチ揃い踏みなんてものも見られたが、その裏でヒルマン監督が「ファイターズファンよりもホークスファンのほうが多い」と泣き言を言っていたっけ。

監督は代わったが、結局その泣き言が通ったのか来年のファイターズ主催のホークス戦はすべて北海道で行われる事になった。
生きてきた中で一番多く見たカードが東京ドームのファイターズ対ホークスの試合である人間にとってはちょっとつらい。
でもファイターズは完全に札幌の球団になったのだから、仕方ないか。

そして４月１８、１９日の週末。
昨年までであれば東京ドームで行われている「はず」のファイターズ対ホークス戦が札幌で行われている時、東京ドームで行われているのはオリックス主催のマリーンズ戦。
オリックス関係者がタダ券片手に１塁側へ大挙押し寄せると聞く毎年「お約束」の２連戦は、来年も続くらしい。

パ・リーグ開幕は３月２０日 来季の公式戦日程発表(共同通信) - goo ニュース