2019/08/15 16:00
[東京 15日 ロイター] -
<15:55>ドル106円後半まで急伸、対ドル・対ユーロでの仕掛け的円売りか
💲¥ 欧州市場序盤の取引で、ドルは106円付近から106.79円まで急騰、ユーロ/円は118円前半から118.95円まで急伸した。
市場参加者によれば、円売りをトリガーするようなニュースや要人発言は特段見当たらず、夏休みで流動性が低下した市場で、投機筋の仕掛け的な円売りが対ドルや対ユーロでの円の下落を際立たせた可能性が高いという。
また、106円前半には損失確定のドル買い戻しオーダーがあったため、ドル/円の上昇はそれらを巻き込んで勢いづいたとみられる。
<14:35> ドル105円後半で下げ渋り、米長期金利持ち直しで
💲¥ ドルは105.92円付近で下げ渋り。米長期金利がやや持ち直したことや、日経平均が下げ幅を縮小したことがドルのサポート要因となっている。
米10年国債利回り<US10YT=RR>一時1.5450%と2016年9月以来の低水準となったが、現在は1.5606%付近。
米30年債利回り<US10YT=RR>は1.9650%と過去最低水準をつけたが、現在は1.9863%付近となっている。
📚 米国ではきょう、小売り売上高や鉱工業生産など重要指標が目白押しで、これらの指標が米長期金利にどのような影響を及ぼすか、関心が向けられている。
<12:50> ビットコインが2週間ぶり安値、再び1万ドル割れ
📉 ビットコイン<BTC=BTSP>は9875ドル付近。昨日に続いてきょうも1万ドルを割り込み、一時9858ドルと、2週間ぶりの安値をつけた。朝方の高値は1万0022ドル付近だった。
目先の上値抵抗線は1万0050ドル付近とみられ、投機筋を中心に1万ドルを挟んだ攻防が続いている。
仮想通貨を巡っては、米交流サイト大手フェイスブックによるリブラの導入を巡って議論が広がり、各国中銀の間では規制強化の流れが主流となっている。
規制強化に対する警戒感からビットコインは7月28日に9111ドルと直近の安値をつけたあと、前週にかけて買い戻されていたが、足元では再び下落傾向が強まっている。
<12:09> 正午のドルは105円後半、円高一服も上値重い
💲¥ 正午のドルは前日NY市場終盤の水準とほぼ変わらずの105円後半。急速な円高は一服となったが、ドルの上値が重い展開は続き、一時105.74円まで下落した。 中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元基準値は、ほぼ市場の予想通り。目立った反応はなかった。
👤 JPモルガン・チェース銀行市場調査本部長の佐々木融氏によると、過去に米国債の2年金利と10年金利が逆転する逆イールドが発生した際のドル/円は、06年が4─5月に7%程度下落した後、07年夏に向けて10%以上上昇。98年が8月をピークに00年1月まで30%程度下落し、その後は横ばいだったという。
佐々木氏は「イールドカーブが逆転した際の反応は様々で、経験則はつかみづらい。ただ、ドル/円は日米10年債の金利差に沿った動きを続けており、米金利の低下がドル/円の重しとなりやすい状況に変わりはない」と話している。[nL4N25B07Q]