愛じゃない、恋じゃない、金じゃない、えっと、何だっけ、そうそう、カギがないのである。もう30分も探しているのである。
車に荷物を運び、今一度、ガスと炬燵とストーブの火を消したのを確認すべく家に入った。その後、また車に乗り出発。というところで上着のポッケにいれたつもりの鍵がない。荷物をひっくり返して探す、ない。車の中の細部を探す、ない。家の台所を探す、ない。炬燵とストーブの周辺を探す、ない。ゴミ箱の中を探す、ない。
車に荷物を運び、今一度、ガスと炬燵とストーブの火を消したのを確認すべく家に入った。その後、また車に乗り出発。というところで上着のポッケにいれたつもりの鍵がない。荷物をひっくり返して探す、ない。車の中の細部を探す、ない。家の台所を探す、ない。炬燵とストーブの周辺を探す、ない。ゴミ箱の中を探す、ない。
約束の時間は刻々と迫る。
鍵がないので行けませんとは言わず、急用のため行けないと連絡。ケイタイのお陰で連絡出来るが、ない時代なら不実な人との烙印が押されるだろう。
出かける前、何を考えていたか。そう今日の夕食のことだ。冷凍の肉を冷蔵庫に入れ替えた。急いで、冷凍庫を見ると鍵がすました顔で鎮座されていた。
安堵の広がりと同時に不安が、、、
この頃よく物を探すようになった私。
どうして、鍵を冷凍庫に入れていたのだろう。何かに気を取られ、今している行動に集中出来ていないのだ。
これは、認知症の始まりではないかという不安が、、、静かに広がり始める。
鍵がないので行けませんとは言わず、急用のため行けないと連絡。ケイタイのお陰で連絡出来るが、ない時代なら不実な人との烙印が押されるだろう。
出かける前、何を考えていたか。そう今日の夕食のことだ。冷凍の肉を冷蔵庫に入れ替えた。急いで、冷凍庫を見ると鍵がすました顔で鎮座されていた。
安堵の広がりと同時に不安が、、、
この頃よく物を探すようになった私。
どうして、鍵を冷凍庫に入れていたのだろう。何かに気を取られ、今している行動に集中出来ていないのだ。
これは、認知症の始まりではないかという不安が、、、静かに広がり始める。