オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

音楽評論家

2011年06月26日 21時34分16秒 | 音楽
一昨日、私が、ほとんど音楽評論家を信じていないとコメントしました。
これが、いつからなのか、いろいろと思い出してみると、やはり約30年前、私の大学生時代まで、さかのぼります。
当時、東京で大学生時代を送っていた私は指揮者・朝比奈隆の演奏会を聴いて、たいへん感動し、彼のレコードも購入するようになりました。その中で、当時「レコード芸術」の交響曲の新譜月評を担当を担当していたのが、当時、音楽評論の大御所だったO氏でした。そして朝比奈隆の新譜レコードのO氏の批評は、ケチョンケチョンで、あれだけ素晴らしい演奏なのに!あれだけ会場が熱狂していたのに!と思うばかりで早くO氏には交響曲の新譜月評を降りて欲しいと思うようになってしまいました。その反面、ベームファンの私が聴いても首をかしげたくなる録音が大絶賛で、?の連続でした。音楽評論家と私は所詮、人種が違うのだと思うばかりで、坊主憎けりゃ袈裟までも、ではありませんが音楽評論家に対して大変な不信感が生まれ、それが現在までも続いています。所詮、大手レコード会社の提灯持ちばかりである。
音楽評論家は単に有名な演奏家の録音を誉めるだけでなく、少しでも、いろいろな作品や演奏家に光をあてて、私たちに教えて欲しい。
6月号のカール・ベームの没後30周年の特集は面白くなかった。気合が入っていなかった。本当にベームの芸術に心酔した方にコメントして欲しかった。

その中で現在、私が認めているのは3氏のみ。
吉田秀和氏、宇野功芳氏、高崎保男氏の3氏である。

吉田秀和氏は、賛同するしないは別として、吉田氏が、この演奏を、この演奏家を、どう思っているのか常に興味を持たせてくれます。そして吉田氏が推した録音は、ぜひ聴いてみたいと言う欲求が湧いてきます。本当に不思議である。
そして、私自身、齢をとっても吉田氏のように音楽と向き合いたい。最近、そんな思いが強くなってきました。

宇野功芳氏は私に朝比奈隆、クナパーツブッシュ、そしてブルックナーの音楽を教えてくれた方である。「レコード芸術」の交響曲の新譜月評でO氏が、朝比奈隆をケナシテいた時代、本当に朝比奈隆の演奏の魅力を伝えてくれたのは宇野氏のみである。そして、朝比奈隆を通じてブルックナーの魅力を知る事が出来ました。
私にとって、一番、私に影響があった音楽評論家である。

高崎保男氏は私のオペラの師といっていい存在である。ヴェルディの第1作のオペラ「オベルト」から最後の「ファルスタッフ」まで、ヴェルディの全オペラを語ることの出来る音楽評論家は高崎氏のみであろう。
この前、「ヴェルディ全オペラ解説」の第1刊目が発売されました。この本にはヴェルディの処女作「オベルト」から第10作の「マクベス」が紹介されています。初期のヴェルディのオペラを詳しく解説した本が皆無だけに画期的です。
この本の帯に「これ以上詳細な解説書はありません!」と記されていますが、これは誇張ではありません。事実です。
最近、オペラ全曲の新譜CDが、めっきり少なくなったので、願わくはビデオ(DVD)の新譜月評を担当して欲しいと思っているのは私だけでしょうか?

どうも私は、私を新しい領域、未知の領域へ導いてくれた音楽評論家を信じているようである。
今日、吉田秀和氏著の「永遠の故郷」より「夕映え」が届きました。
最初の紹介されているのはベートーヴェンの歌曲「君を愛す」である。私の手元にテノールのフリッツ・ヴィンダーリヒのCDがあります。
次の休みの日に、ぜひ聴くことにしましょう。


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